店内は意外と広く、衛生的で落ち着いた雰囲気
ビルの路地を左折して真正面1階に「出雲十割そば塩名人市ヶ谷店」がみえた。

入口にたまたま東京事業責任者の鎌田さんがいて店の概要を聞くことができた。

店内は意外と広く、衛生的で落ち着いた雰囲気である。全体で30席、テーブル席だけでも16席あるという。最近は周辺からも認知されてきてリピーターも増えているようだ。

お勧めメニューを聞くと、薬味をチョイスした「3色割子そば」(1000円)か天ぷら盛り合わせが付いた「天もりそば」(1000円)だというので、「3色割子そば」を券売機で購入した。
店内は左側がガラス張りのオープンキッチンスタイルで作業をみながらしばし待つ。

完成するとモニターに発券番号が表示され、同時に番号が呼ばれるのでスムーズだ。

受け取り口には、ねぎ、揚げ玉、天つゆ、そば湯などがセルフで提供されている。
お勧めメニューの「3色割子そば」登場、味噌おにぎり付き
さて、登場した「3色割子そば」には、月見とろろ、山菜なめこ、もみじおろしとねぎがのった3つの割子、つゆ(もりつゆ)、そして島根県仁多郡奥出雲町で栽培されている仁多米を使用したおにぎりがついてくる(おにぎりは7月限定のサービスだそうだ)。なんとなく豪華な雰囲気だ。

食べ方は次のようだ。
まず、1つめの割子そばにつゆを入れそれを食べる。次にその残ったつゆを2つ目の割子そばに入れて足りなければつゆを足して食べる。3つ目も同様だ。
つゆをまずひとくち。返しが十分に利いた濃い目のタイプである。甘味も感じるがバランスがよい。出汁は鰹、昆布、椎茸などを使っているという。上品な味である。月見とろろの割子そばから食べてみた。そばは北海道産のそば粉など2種類をブレンドして、挽きぐるみのやや黒いそばを完成させている。
押出し式製麺機を使用して十割そばで提供しているため、コシも十分にありそばの香りもよい具合だ。

月見とろろはいいアイデアだ。
2つ目の割子そばは山菜なめこ。

これもシャキッとした山菜がたまらない。
3つ目はもみじおろしに揚げ玉をトッピングした。

定番のもみじおろしは揚げ玉とよく合っている。そしてこの日の仁多米おにぎりは味噌風味。

卓上にある出雲の藻塩を振りかけるとこれまた一興である。
2025.08.09(土)
文=坂崎仁紀