今回の文藝春秋PLUS「+SESSION」では、梅宮アンナさんをゲストに迎え、がん闘病のリアルについて語っていただきました。「文春オンライン」では、その内容をまとめたものを紹介します。

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がん闘病中の梅宮アンナが語る、抗がん剤治療の現実

 梅宮アンナさんが乳がん闘病について語った。51歳で乳がんと診断された彼女は、標準治療を選択し、抗がん剤治療を経験した。その過程で直面した身体の変化や心の揺れ、そして周囲との関わり方について率直に語る。

「髪の毛なくなっちゃうんだよねって最初に思いました」

 抗がん剤治療の副作用として最も知られているのが脱毛だ。梅宮さんは当初、「髪の毛が抜けなかったっていう記事があって……」と、脱毛しない可能性を医師に尋ねたが、「いや、それはありえない」と否定された。そして実際に脱毛が始まった日のことを、彼女は鮮明に覚えている。

「朝生放送があったんです。で、その前にシャワーに入ってシャンプーで洗い流した瞬間になんか、え、何これって。こんなまんま丸く絡まるんですね。で、それごと全部抜けちゃえばまだいいのになかなか取れないんですよ」

 この経験は、梅宮さんに大きな衝撃を与えた。しかし、彼女はこの試練を前向きに受け止めようとした。

「私は51歳で乳がんになりましたけど、51年間の自分を振り返った時に、やっぱり容姿が変わっちゃうんだなってすごく恐怖を感じて。なるべく昔の自分と変わらないようにってしたいなって。抗がん剤治療をすると、眉毛やまつ毛がなくなっちゃう。だから抗がん剤治療の前に眉毛のアートをやったりとかして」

 梅宮さんは、外見の変化に対して積極的に対策を講じた。同時に、がん患者としての自分の経験を社会に還元したいという思いも強くなった。

「がんでもちゃんとお仕事ができるんだよっていうことを私はみんなに伝えたい」

 梅宮アンナさんの言葉は、がん患者が直面する現実を生々しく伝えると同時に、その経験を通じて得た新たな視点や価値観を示している。

写真=鈴木七絵/文藝春秋

 この動画の全編は「文藝春秋PLUS」公式YouTubeで見ることができます。

「ネット情報にのめり込んで調べていた」ステージ3の乳がん闘病中の梅宮アンナ(52)が語る、医師から禁止されたこと〉へ続く

2025.05.29(木)
文=「文春オンライン」編集部