この記事の連載

“遊び”に行かないのが、僕にとっては「普通」

――今になって、人との違いというのはどう受け止めてますか?

川村 やっぱり、自分は人と考え方が違うなっていう自覚はあります。たとえば、スポーツ選手の努力や習慣を聞くと、「特別なことをしている」と思われる方も多いと思うんですけど、僕はすごく共感できる部分が多いんです。

 もちろん、努力の継続や試合での精神力の使い方が並大抵じゃないってことは理解しています。でも、その状態に至るまでのプロセスについては、「それって普通じゃない?」って思う感覚が、自分の中にもあるんですよね。

 僕も、単なる息抜きとか、目的もなく飲みに行くことってないんです。僕にとってもそれが“当たり前”。何か目標があって、それにたどり着くための練習や努力の量、それが結果に繋がるという原理はすごく腑に落ちるし、自然とそう考えてしまうんです。“遊び”に行かないことも、それが「普通」。その時間にできることがあるんじゃないかって、常に考えてしまうんですよね。

――川村さんは、付き合う人は結婚する人だといつも書いていますが、どんなところでリスペクトを持って誰かと一緒にいたいと思うんでしょうか。

川村 あんまり「こういう人」というタイプもないし、これをいうことで、相手にこうじゃないといけないと思わせることも嫌だし、もともと明確なものはないんです。でも、ちゃんと話ができるほうがいいですよね。寄り添い合い、譲り合い、理解し合いということができたらいいと思いますね。

 人と人って、似てる部分はあるかもしれないけど、どうしても違うものだと思います。だからこそ、ぶつかっても落ち着いて話せること、男女に関係ないことかもしれないけれど、それができる相手だったら、後は仲良くやっていければいいと思います。

2025.04.11(金)
文=西森路代
撮影=平松市聖
スタイリスト=吉田ケイスケ
ヘアメイク=oya(KIND)