腟マッサージでコリを解消し、体の中心の血行を促進させる

 話題は腟の健康を保つ方法へと移り、関口先生が腟の模型を用いてマッサージの方法をデモンストレーション。まずは指の第二関節くらいまでを腟に入れ、どの場所が痛いかをチェックする。クリトリス側を12時、肛門側を6時とした場合、多くの人は3~5時、または、7~9時のあたりに痛みを感じるという。

 腟の中に硬さや痛みを感じる場所があるのは、肩こりと同じように、座りっぱなしや運動不足、加齢などによって筋肉が硬くなったり、血流が悪くなることが大きな原因なので、解消するには日々のマッサージが有効だとのこと。

 「インナー マッサージ スティック」の凹みに「インナー マッサージ オイル」を垂らして挿入時の潤滑を助け、スティックをそっと腟に入れて痛いところを撫でるようにマッサージしたり、慣れてきたら痛みのない範囲で押したり離したりを繰り返してマッサージするといいという。

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 「タンポンを入れるのも怖いので……」という友近さんに関口先生は「日本では自分の腟を見ちゃいけない、触っちゃいけない、指を入れちゃいけないという洗脳を受けているように感じます。自分の体を守るためにも、鏡で見たり、指を入れて確かめることは大事」ということを伝えた。

 腟の健康とライフステージへと話題が進むと、関口先生は「筋肉や筋膜の衰えは早いと30代から始まるので、その頃からケアを習慣化しているとその後の人生がラクになる」とアドバイス。

 「実は、母が数年前に子宮脱になってしまい、『腟トレはすごく大事だから、希子ちゃんも今の年齢から始めたほうがいいよ』と言われていたんです」と話す水原さんは、今日の関口先生の話を聞き、改めて腟ケアの重要性を認識したよう。

 「腟は体の中心。ここが健康であることはとても大事なので、骨盤底筋トレーニングとマッサージを習慣にしてほしいですね」と関口先生が伝えると、「まだ骨盤底筋トレーニングのコツをつかみきれていないけど、継続してやっていきたいです。それから、先生がおっしゃったように、運動して、デートをして、ドキドキする。総合的に健康であることが大切だと感じたし、今日学んだことをみんなにも共有して一人でも多くの人が健康であるように発信し続けていきたいです」と水原さん。

 「日頃、腟を意識して生活していなかったけど、先生から腟は体の中心ですべての不調に関係してくると教えてもらい、もっと大事にしていこうと思いました」と友近さん。

 自分の体のことだからこそ、今日を機会に、見ちゃいけない、触れちゃいけないという固定概念とお別れをして、自分のために腟ケアを始めてみませんか?

2025.04.08(火)
文=今富夕起
撮影=平松市聖