
台北動物園で初めて赤ちゃんパンダ「圓仔(ユェンザイ)」が生まれてから、早くも10年以上が経ちました。誕生当時に、「赤ちゃんパンダに出会えるのは今だけ! 台北動物園へ行こう」でご紹介しましたが、圓仔はすくすく成長し、まもなく12歳の誕生日を迎えます。
圓仔は人懐っこく、食事の時間にはファンサービスもたっぷり。その妹「圓寶(ユェンバオ)」も5年前に誕生し、現在、台北動物園では母親の「圓圓(ユェンユェン)」と共に、3頭のパンダが飼育されています。
今回は、パンダを上手に観察するためのコツや、見るだけではない楽しみ方をご紹介します。
動物園でパンダに会おう! 観察のコツもご紹介
◆台北動物園

赤ちゃんパンダが公開された当初は整理券が配布され、ゆっくり観覧するのが難しい状況でした。しかし、現在は上野動物園のような混雑はなく、比較的自由に見学できるようになっています。
パンダの給餌は1日5回、8:40、11:10、13:40、15:40、そして閉園後に行われます。朝一番の給餌は開園前ですが、9時の開園と同時にパンダ館へ向かえば、ちょうど食事中のパンダを見られるかもしれません。
入園料は、一般料金は100元、台北市民は60元、6~11歳のお子さんは台北市民かどうかにかかわらず50元、5歳以下は無料です。チケットは窓口で購入できるほか、台湾で利用できる交通系ICカード(悠遊卡)などでも入場可能です。
入場ゲートをくぐると右側にインフォメーションセンターがあるので、そちらで全体MAPを手に入れてから見学すると、より効率よく楽しめます。

お目当てのパンダ館は入場ゲートから近く、まっすぐ進むと2~3分で到着します。まず目に入るのは、屋外展示場。基本的に屋外と屋内に1頭ずつ展示されているようです。なお、台北動物園にはパンダが3頭いますが、展示されるパンダは2頭ですので、ご注意ください。

こちらがパンダ館の内部です。屋内には2部屋ありますが、基本的に左側の部屋でパンダが展示されているようです。
右側の部屋は、屋外展示のパンダが餌をもらうタイミングに、一時的に室内に移動するときの待機部屋として使用されます。食事の時間になると、パンダがこちらに移動し、餌の準備ができるまで待機しているので、パンダを撮影する絶好のチャンス!

写真はまさに食事タイム(土曜日の11:10)のときのもので、屋内展示のパンダがご飯を食べています。こんなにも混雑のない余裕のある状態で見学できるのが魅力です。
屋内と屋外、どちらのパンダから餌を与えるかは、その時々で変わります。見極めのポイントは、屋内のパンダが展示室の裏に移動するのと、屋外のパンダが右側の展示室内に入ってくるのと、どちらが先かです。餌の準備はパンダがいないタイミングで行われるので、まずは屋内にいて、どちらが先に行動するかで判断してください。

食事タイムの圓寶と圓圓の姿を動画でチェック!
パンダ館の中には、パンダグッズが豊富に揃ったショップもあります。さまざまなサイズやポーズの愛くるしいパンダのぬいぐるみが店内に並び、みなさんをお待ちしています。ぜひ、お気に入り見つけて、日本にお持ち帰りください。

最後におまけ情報です。実は、台北動物園ではコアラもたくさん飼育されています。コアラの食事タイムは、13:00~14:00にかけて1頭ずつ順番に餌をもらうという流れなので、この時間帯にコアラ館に行けば、活動的なコアラの姿が楽しめます。パンダと併せて、コアラにもぜひ会いに行ってみてください。

食事タイムのコアラたちの姿を動画でチェック!
台北動物園
所在地 台北市文山區新光路二段30號
電話番号 02-2938-2300
営業時間 9:00~17:00
アクセス MRT文湖線動物園駅出口1より徒歩約2分
2025.04.01(火)
文・撮影=矢作晃之