
著者は、著名な脚本家・小説家を多数輩出しているシナリオライター養成スクール「シナリオ・センター」の取締役副社長。
面白い物語を作ろうとするとき、書き手は何をどのように考えていけばよいのか。本書はその手順を、同センターで教えている「シナリオの基礎技術」という創作メソッドをベースにわかりやすく解説している。
「SNS上での自作小説の発表やドラマ考察などが盛んに行われている今、本書は物語を書く人・見る人の両者が興味をもってくれるだろうと当初は予想していました。しかしいざ発刊すると、その枠を超えて一般のビジネスパーソンも多く手に取ってくださった。本書がもっとも売れている書店は、ビジネス書の売上が全国1位の丸善・丸の内本店さんなんです」(担当編集者の板谷美希さん)
昨今、ドラマ仕立てのCMに代表されるように、企業のマーケティングやプレゼン、ブランディング等において物語の力を活用しようとする動きがある。
「そこにも本書の需要があったのかもしれません。一方で、本書はプロの現場でも活用されています。東宝取締役の市川南氏は書店で偶然本書を見つけ、若手プロデューサー向けの勉強会の教科書として採用してくださったそうです。脚本作りの際に『辞書のようにも使える本だ』とも評していただきました」(板谷さん)


プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
定価 1,760円(税込)
日本実業出版社
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2025.03.17(月)
文=山田由佳