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夜に楽しむバーベキューや、焚き火に癒やされる。

 取材チームは、7人まで泊まれる2階建てのメゾネットタイプのコテージに3人でゆったりと宿泊した。部屋はウッディな梁(はり)や柱で自然を感じさせつつも、全体的にはちょっとモダンな雰囲気。1階にダブルベッドが2台、2階には畳テイストのマットが敷かれた部屋があって敷き布団が用意されている。コテージは全室に風呂・トイレつきで、ウッドデッキにダイニングテーブルにソファーと、くつろぐ場所がたくさんだ。

 チェックインして荷物を置いたら、ラウンジで提供されているフリーフローで一服。オリジナルブレンドコーヒーや自家製ハーブティー、クラフトコーラとおいしいドリンクがそろっていて、生ビールやウイスキー、ワイン、焼酎などのアルコールも含めてセルフサービスで夜11時まで飲み放題というのもうれしい。このドリンクコーナーは、ぼくら取材チームのお気に入りのひとつで、翌朝のチェックアウトまでたくさんドリンクをいただいた。

 ドリンク片手に日向ぼっこしてひと息ついたら、さっそく外遊びを体験してみよう。関東最大級という屋外型アスレチックのエアリアルアドベンチャーや隣接する農場での野菜や果物の収穫体験、AR(拡張現実)を使ったシューティングゲーム、朝の瞑想など子どもから大人まで楽しめる多彩なアクティビティが用意されている。アクティビティの詳細については後編でまとめてご紹介しようと思う。

 そうしてよく遊んだら夕日が沈む頃にドリンクコーナーの生ビールで乾杯。夕食は部屋のウッドデッキでいただくBBQ料理だ。ビーフステーキや季節野菜、ガーリックシュリンプ、チキンジャンバラヤなどを、あとは「ウェーバー」のバーベキューグリルで焼くだけ(温めるだけ)という状態でスタッフが届けてくれて、片付けも不要でラク。今回ぼくらが食したのはアメリカンBBQだが、シーズンによって各国のBBQスタイルから選べるそうだ。

 夜の時間は、焚き火を楽しむのもよし、星空を眺めながら散歩するもよし。ハイシーズンには、音楽ライブも開催されるとのこと。ちなみにぼくらは、食事とお酒を楽しんだあと、2階の部屋に備えつけのプロジェクターで映画でも観ようなんて話していたが、遊び疲れていたようでみんな早々に寝てしまった――。

 翌朝。瞑想体験に参加したあと、和洋選べる朝食は洋食を選び、ローストビーフや野菜の具材を自分でパンに挟む“DIYサンドイッチ”をいただいた。部屋のチェックアウトは午前10時だが、そのあと正午まで場内のアクティビティをゆっくり遊べる。

 都心からのアクセスがよく、アウトドアに慣れていない人でも気軽に自然に親しむことができるオールインクルーシブのアウトドアホテル。夢中になれるアクティビティがあるとともに安全に配慮した空間になっているので、とくに小さい子どもがいるアーバンな家族におすすめしたい、と感じた。

THE FARM スロウマウンテン成田

https://slowmountain-narita.jp/

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2025.03.12(水)
文=一ノ瀬 伸
写真=鈴木七絵