◆高知県立牧野植物園

 牧野植物園は、高知県出身の世界的植物学者・牧野富太郎博士を顕彰した植物園。8ヘクタールの広大な敷地に3,000種以上の植物が生息し、さまざまな珍しい植物と親しめる人気スポットです。

 春になると、野生種・園芸品種を含め約40種類もの桜が咲き広がります。園内のカフェにある自慢のオリジナルブレンドティーで一息つきながらの桜観賞がおすすめ。

 建築家の内藤廣氏が手がけた「牧野富太郎記念館本館」にも注目。サスティナビリティーをテーマに、木の温もりを生かした開放的な造りで、村野籐吾賞をはじめ、さまざまな賞を受賞している名建築。この「牧野富太郎記念館本館」と桜の競演も圧巻です。

高知県立牧野植物園(こうちけんりつまきのしょくぶつえん)

所在地 高知県高知市五台山4200-6
https://www.makino.or.jp/

◆中越家のしだれ桜

 何度も水質日本一に選ばれた“奇跡の清流”、仁淀川が流れる仁淀川町には、桜の名所が数多く存在。

 中でも、江戸時代に庄屋だった中越家の庭にあるしだれ桜は、推定樹齢200年。土佐の国、庄屋中越家は佐川領主の休憩の地とされたこの場所に桜の木を植裁したと伝えられています。

 高さ15メートルから滝のようにしだれ落ちる妖艶な桜の姿は一見の価値あり。咲き始めの頃は、鮮やかなピンク色をしていて、満開になると白い清廉な色の桜に移り変わる様が美しい。

中越家のしだれ桜(なかごしけのしだれさくら)

所在地 高知県吾川郡仁淀川町別枝1330
https://www.town.niyodogawa.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=949

2025.03.23(日)
文=CREA編集部