寒さの中で力を蓄えた草木がパワフルに芽吹き、次々と花を咲かせて景色をカラフルに染め上げる春がやってきました。

 日本各地に、今しか見られない、かけがえのない美しい景色が広がっています。今回は奈良県が誇る、春の絶景・風物詩をピックアップ。自然が織りなす奇跡の景色に会いにいきませんか?

» #01 岡寺の天竺牡丹(ダリア)
» #02 春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」
» #03 薬師寺の修二会花会式
» #04 大和郡山お城まつり
» #05 屏風岩公苑の山桜
» #06 葛城山
» #07 金峯山寺
» #08 壷阪寺の大雛曼荼羅
» #09 長谷寺
» #10 馬見丘陵公園

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆岡寺の天竺牡丹(ダリア)

 岡寺は、明日香村の東にある岡山の中腹に位置し、日本で最初の厄除け霊場として知られる、663年に義淵僧正によって創建された古刹。古称は龍蓋寺という。

 季節ごとに花を楽しめるが、ゴールデンウイークから6月にかけての天竺牡丹(ダリア)のシーズンは特におすすめ。

 手水舎や池に色とりどりの天竺牡丹(ダリア)が浮かべられ、境内中が華やぎをみせる。

岡寺の天竺牡丹(ダリア) (おかでらのてんじくぼたん ダリア)

所在地 奈良県高市郡明日香村岡806
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/okadera/

◆春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」

 藤原氏の氏神であり、藤の名所として知られる春日大社。

 社紋は藤原氏の家紋「下り藤」であるなど藤の花にゆかりがあり、御巫さんが頭に挿すかんざしもかわいらしい「藤のかんざし」だ。

 境内の藤の花が見ごろを迎えるのは、例年4月末ごろから5月上旬ごろ。訪れた際には、花とともに御巫さんのかんざしにもぜひご注目を。

春日大社の御巫さんの「藤のかんざし」(かすがたいしゃのみかんこさんの「ふじのかんざし」)

所在地 奈良県奈良市春日野町160
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/01north_area/kasugataisha/

2025.03.30(日)
文=CREA編集部
協力=奈良県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」