私が今までに見たアウトドアの「忘れられない景色」
「去年の夏、僕が暮らす中国・新昌の街からほど近い仙谷峡という山に登った経験は印象的でした。自宅マンションから見える一番高い山で、仏教が盛んな地元の人たちも大切にしている山みたいです。山頂まで3時間ほどの道のりで、登っていくうちにどんどん集中力が高まっていき、山に没入していくような感覚になりました。日本でもいろいろな山に登りましたが、そんな経験は初めてで、今までで一番気持ちよかった。僕は東京生まれなので、山に囲まれ、自然と暮らしが密接にある新昌の環境が新鮮で楽しいです。生活のなかにあるアウトドアをもっとやっていきたいなと思っています」
――そんな府川さんがアウトドア初心者に伝えたい、「アウトドア半径を広げるコツ」とは?
「僕もアウトドア初心者なんですが、子どもの頃に行った山や自然にもう一回行ってみるというのはおすすめ。僕の場合、小学生のときに埼玉・飯能の天覧山に登ったことがあって、大人になってから行ってみたら、思い出が蘇ってきてとても楽しかったんです。それから30回くらいは行きましたね。同じ山でもルートや季節によってさまざまな発見ができますし、身近なところで好きな山をつくると、アウトドアの楽しみ方が広がっていくのかなと。今は、新昌の仙谷峡をホームマウンテンみたいな感じで、生活の延長で楽しめたらいいなと思っています」
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Column
【アウトドアブランド社員に聞く!】外遊びを楽しむための必携リスト
ちょっと遠出してキャンプやハイキング、身近な自然でバーベキューやピクニック……そんなアウトドアの時間をいっそう楽しくしてくれるのが、機能的で素敵なアイテムたち。でも数多く発売されているアウトドアグッズの中からどれを選べばいいのか迷ってしまう。そこで外遊びの達人である、アウトドアブランドの社員たちにおすすめを聞いてみよう。
2025.01.31(金)
文=一ノ瀬 伸
写真=鈴木七絵