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 髪がうねったり、パサついたり、エイジングによる髪悩みが急増する30代後半からの女性が「うるツヤロングヘア」を手に入れるにはどうしたらいい? そこで、ヘア&メイクアップアーティストとしても活躍中の毛髪診断士・大森幸枝さんに、美しいロングヘアを育むための正しいヘアケアを聞いてみました。

 前篇(ブラッシング→予洗い→シャンプー→コンディショナー)と後篇(タオルドライ→スカルプローション→ヘアローション→洗い流さないトリートメント→ドライヤー→スタイリング→仕上げ)の2回にわけて徹底解説します! 11ステップありますが、手をかければかけるほど、美しいロングヘアに近づきますので、お付き合いください。

後篇(アウトバスケア) タオルドライ→スカルプローション→ヘアローション→洗い流さないトリートメント→ドライヤー→スタイリング→仕上げ


エイジングが気になる世代には美髪を邪魔する悩みが多数!

 面のツヤ、いわゆる“天使の輪”があり、1本1本ハリ・コシのあるのが理想のロングヘア。ただ肌と同様、髪にもエイジングによる髪悩みは急増するそう。

 「圧倒的な変化は『うねり』。本来丸いはずの毛穴が楕円形になってしまうため、構造自体が歪んで、生えてくる髪が歪んでしまうのです」と大森さん。ほかにも、カラーリングの繰り返しや紫外線によるダメージなどによる「切れ毛」など、悩みはさまざま。

【エイジングによる髪のお悩み】

●うねり
●ツヤがない
●パサつく
●切れ毛
●分けめが目立つ(ハリ・コシがない)
●白髪

 ただ大森さん曰く、「正しいヘアケアを続けていけば、髪悩みは軽減することができる」とのこと。エイジングを感じさせない美しいロングヘアを目指して、ヘアケアの基本から学んでいきましょう!

【Step1】ブラッシング

シャンプー前に髪の絡まりをほどいて準備を

 お風呂でシャンプーをする前に、髪が乾いた状態でブラッシングをしましょう。「このタイミングのブラッシングは、髪の絡まりをほどいてシャンプー時に髪を傷めないようにするためのものです」(大森さん)

 実はブラッシングは、このタイミング以外にも朝起きたときや夕方など、いつやってもいいそう。

「髪の絡まりをほどく以外に、頭皮の血行をアップさせる役割もあるのがブラッシング。頭頂部に向かって全方向からまんべんなく行うと、じんわりと温かくなるのが実感できるはず。特にパソコンやスマホをよく使う人は眼精疲労を感じやすいので耳の上あたりの側頭部を行えば、心地よさを感じられると思います」(大森さん)

動画でチェック!

2025.02.21(金)
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史
モデル=藤田雅馨(CREAアンバサダー)