イギリスで花開いた豪華絢爛なクルーズトレインは一大ブームを作り今も変わらず人々を魅了している。
南アフリカでのサファリツアー付きやパリとベニスを繋ぐ王道ルート、ホテルとセットになった新スタイルも登場。
飛行機を使えば短時間で行ける場所へ、時間をかけて向かうロマンに溢れたトレインジャーニーに出かけよう。
広大なサバンナや砂漠地帯への旅行も、快適な豪華寝台車で。雑事はすべて忘れて、心ゆくまで自然観察に没入できる。
インカの遺跡へと誘う贅沢なダイニング列車
◆Hiram Bingham(ハイラム・ビンガム[ハイライツ・オブ・ペルー])/ペルー

1911年、アメリカ人歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見された、インカ帝国の遺跡マチュピチュ。

ハワイで生まれ、後年は政治家としても活躍した、この偉大な探検家の名前が冠されたラグジュアリーな高山列車が、2003年からクスコとマチュピチュ間を約3~4時間で運行している。

1920年代のクラシックなインテリアが施された食堂車で、車窓から絶景を眺めながら地元食材をふんだんに使ったアンデス料理を堪能できるのが魅力。

そしてなによりも、ハイラム・ビンガムの乗客には、駅から遺跡までの専用バスでのスムーズな移動から、入場チケット、ガイド付きツアーまで、すべてが用意されているのが嬉しい。

面倒な旅の手配はお任せで、インカの空気に身を浸そう。

「ハイライツ・オブ・ペルー」では、マチュピチュはもちろん、アンデスの歴史に満ちた大聖堂や城塞などの見どころを8日間で網羅する。

Hiram Bingham(ハイラム・ビンガム[ハイライツ・オブ・ペルー])
内容 クスコからマチュピチュまでを行く観光列車ハイラム・ビンガムでの約3時間の豪華な旅を含む、
インカ文明の深い歴史と文化に触れるリマ発着の8日間のツアー。ホテル宿泊とのセットに。
料金(1室) 1日 900USドル~(ホテル2名利用の場合の1名料金)
運行日 通年
ベルモンド・ジャーニーズ・イン・ペルー
メール peru.tours@belmond.com
https://www.belmond.com/
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Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2025.01.19(日)
文=安田和代(KRess Europe)
CREA Traveller 2024 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。