応募総人数約1万人、応募タイトル総数なんと2万9000個超! 東野圭吾さんの最新文庫、ガリレオシリーズ10作目となる『透明な螺旋』発売を記念した空前絶後のキャンペーン「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」は、かつてない熱狂を巻き起こしました。読者の皆さまの創造力に支えられたこの歴史的コンテストの結果を、本日ついに発表します!
まずはおさらいしておきましょう。公募したのは「ガリレオ」シリーズの短篇タイトルで、「漢字+送りがな+特別な読み方」という法則に貫かれたもの。そして今回のお題は、あなたの考えた創造的タイトルで東野さんのインスピレーションを激しく刺激していただき、東野さんがそのタイトルでガリレオ完全新作短篇を執筆する、というもの。
さらに、コラボ企画としてテレビドラマ、映画で主人公の天才物理学者・湯川学を演じる福山雅治さんがパーソナリティを務めるラジオ「福のラジオ」「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」の2番組も応募窓口になっていただきました。
※福山さんのラジオ番組とのコラボについては「ガリレオ新作タイトル、応募総数2万9000件超え! 福山雅治さんが選んだ“実に興味深い”特別賞は!?」をご参照ください。
選考は、もちろん東野圭吾さんご本人。そして最優秀賞はたったの1作。厳正なる審査を経て選ばれた、珠玉のタイトル…その輝きをお見せします!
東野さんが語った、選考にあたって重視した点は以下の4つ。
・まず漢字を見て、イメージが湧くか。
・それをどう読むか。「なるほど、こう読むしかない」と思わせるものが良い。
・タイトルが、元の漢字のニュアンスを超えているとさらに良い。
・たくさんのストーリーがイメージできる、広がりのあるタイトルならば最高。
これらの難関を突破し、2万9000の頂点に立つ、栄えある最優秀賞に輝いたのは…!?
【最優秀賞】←「モカ」さんから
日常る(つづける)
東野さん「これはもう、完璧です。いったいどんなことを、“日常”的に“続けて”いるのか。“続けて”いるのは、事件の犯人なのか被害者なのか、それとも、まったく何の関わりもない第三者なのか。感動的な話にも、不気味な話にもできる。このタイトルを眺めていると、次々とドラマが湧いてきます。ガリレオ新作短篇の着想を強く掻き立てる力を持った、最優秀賞にふさわしいタイトルでした」
2024.12.14(土)
文=「文春文庫」編集部