暑い夏が過ぎ、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» #01 角館武家屋敷通り
» #02 抱返り渓谷
» #03 太平湖
» #04 小坂七滝ワイナリー
» #05 五城目朝市の「きのこ祭り」
» #06 大館・小坂鉄道レールバイクの紅葉
» #07 旧池田氏庭園の紅葉
» #08 きみまち阪の紅葉のじゅうたん
» #09 秋田国際ダリア園
» #10 石田ローズガーデンの秋咲きのバラ

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆角館武家屋敷通り

 「角館」は、江戸時代に久保田藩の芦名義勝によって築かれた城下町。藩政時代を想起させる武家屋敷が軒を連ね、風情にあふれる町並みから「みちのくの小京都」とも呼ばれている。

 四季折々の景色は美しく、秋になると屋敷に植えられたモミジやカエデ、イチョウなどの古木が鮮やかな色に染まる。

 また、紅葉の見ごろの時期には夜間にライトアップが行われ、武家屋敷通り一帯が妖艶な雰囲気に包まれる。

 角館には、地域の人にも、観光客にも愛される秋田犬の「武家丸」がいたが、令和6年7月8日、角館のマスコットキャラクターだった武家丸は、10歳で静かに息を引き取った。

見ごろの時期:10月下旬~11月中旬

角館武家屋敷通り(かくのだてぶけやしきどおり)

所在地 秋田県仙北市角館町
https://tazawako-kakunodate.com/

◆抱返り渓谷

 「抱返り渓谷」は、仙北市を流れる玉川中流にある全長10キロメートルの渓谷。以前は人がすれ違う際に抱き合うようにして通らなければならないほど山道が狭かったため、この名がついたとされている。

 いまなお、手つかずの自然が残る秋田屈指の景勝地で、抱返神社から飯村少年弔魂碑までは遊歩道が整備されている。散策路の途中から奇岩や急流を見下ろし、迫力あるロケーションを楽しめる。

 「東北の耶馬溪」とも称される名渓谷で、多種多様な木々の原生林やターコイズブルーの渓流、何度も振り返って見たくなるほど美しいといわれる「回顧の滝」など見ごたえたっぷり。

 紅葉の名所としても有名で、特に「神の岩橋」が絶好の眺望スポット。渓谷入り口に架かる全長80メートルの吊り橋で、ここから紅葉に染まる雄大な山々と渓流の秋景色を堪能できる。

見ごろの時期:10月中旬~11月上旬

抱返り渓谷(だきがえりけいこく)

所在地 秋田県仙北市田沢湖卒田~角館町広久内
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html

2024.09.21(土)
文=CREA編集部