平時からハーネスに慣れさせておく

 いつ来るかわからない災害に備え、愛猫を守る対策を平時から考えるべきと、うささんは話す。

ハーネスが使えると避難所でもストレスが少なくいられます。日頃から慣らす練習を。また地震に驚いて猫が隠れてしまい、一時的に猫を残して避難せざるをえないときのために、比較的損壊しにくい玄関周りに災害用のフードを用意しておくことも有効です」

 そして、飼い主とペットが同じ空間で避難生活を送れる「同室避難所」の設置を自治体に訴えていくことも重要という。

「一緒にいられる避難場所がないために、ペットと自宅に残って亡くなった方々を見てきました。アレルギーを持つ人たちなどとの区分けは必要ですが、不可能ではありません。住民の声が届き、同室避難所を設ける自治体も少しずつ増えています。意見書を出すなど働きかけていってほしいです」

うささん

災害時ペット捜索・救助「チームうーにゃん」代表。絵本作家、脚本家、俳優としても活動している。著書に『災害で消えた小さな命』(毎日新聞出版)があり、チャリティー絵画展も主催。
猫とは:たいせつな家族
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 K-POP界のレジェンド、SUPER JUNIOR-D&Eドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、&TEAMJOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。

2024.08.09(金)
文=熊坂麻美

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。