この季節、この場所でしか見ることが出来ない景色を見に、出かけてみませんか。
青い海と空が眩しい夏らしさ全開のビーチ、気持ちのいい風が吹く避暑地、そしてお祭りや花火など夏ならではのイベント……。日本全国にはまだ見ぬ夏の魅力がたくさんあなたを待ち受けています。
「いつか」ではなく、夏休みの旅行の参考に。千葉の夏の絶景・風物詩10選をお楽しみください!
» #01 誕生寺の灯篭流し
» #02 大山千枚田
» #03 守谷海水浴場
» #04 銚子市の満願寺とひまわり
» #05 銚子マリーナ海水浴場
» #06 鵜原海水浴場
» #07 千葉公園のハス池
» #08 八重垣神社祇園祭
» #09 佐原の大祭 夏祭り
» #10 成田祇園祭
◆誕生寺の灯篭流し

誕生寺の灯籠流しは「海施餓鬼流灯会」と呼ばれ、元禄地震(1703年12月31日)による津波被害者の霊を慰めるために始まった追悼行事。
18時50分頃には大小の灯籠を持った灯籠行列が、誕生寺の境内から小湊漁港に向かって歩き出します。そして、19時頃には遊覧船から海上に千数百の灯篭と50基の大灯篭が流され、海面に流灯供養が浮かぶ情景がまばゆく照らし出されます。
19時30分頃から10分ほど打ち上がる花火が、追悼行事の終わりを告げます。
落暮の海上に長い火の帯が映え、幽玄な美しさを漂わせるその様子は、仏都小湊の代表的な夏の風物詩となっています。
8月1日(金)から8月17日(日)は「連夜の花火 IN 天津小湊 2025」も開催され、毎日20時から(10日のみ19時30分から)10分間花火が打ち上がります。連夜の花火の期間中は誕生寺境内にある竹灯籠1,300本がやわらかな光を灯すイベントを開催。こちらも注目したいですね。
開催日:2025年8月10日(日)※荒天の場合は8月24日(日)に延期
誕生寺の灯篭流し(たんじょうじのとうろうながし)
所在地 千葉県鴨川市小湊地区
http://www.tanjoh-ji.jp/tourou.html
◆大山千枚田

東京から一番近い棚田の里として知られるのが「大山千枚田」です。鴨川市の「大山」のふもとに位置し、約3.2へクタールの傾斜地に375枚の棚田が階段状に並んでいます。
「日本の棚田百選」や千葉県指定名勝に選ばれていて、周辺の里山とともにすばらしい日本の原風景が見られます。棚田は地元農家の人々が代々守ってきたものですが、現在は「棚田オーナー制度」も導入。これはひと区画の棚田を借り受けたオーナーが、自ら田植え、草刈り、脱穀など7回程度の作業を実施。収穫したお米はオーナーに配分される制度です。
日本の伝統的な稲作文化を学ぶこともできるこの制度によって、都市住民の協力とともに美しい景観が守られるようになりました。
「大山千枚田」では、年間を通して四季折々の景色を楽しむことができますが、夏は緑が目にまぶしく、訪れる人々を癒してくれます。
見ごろの時期:4月~5月、7月~10月
大山千枚田(おおやませんまいだ)
所在地 千葉県鴨川市平塚540
https://www.senmaida.com/
2024.08.06(火)
文=CREA編集部