◆三津の渡し

三津の渡しとは、市道高浜2号線の一部として三津と港山の間約80メートルを結ぶ渡し船のこと。
約500年前から現在に至るまで地元の人々にとって欠かせない交通手段であり、年中無休・無料で年間約4万人が利用しています。
起源は室町時代にまでさかのぼり、江戸時代の俳人小林一茶も句会に参加するため乗船したと言われています。生活の足として地域住民に愛されるとともに、最近は港町の風情を楽しめる観光スポットとしても人気です。渡し船は全長約9メートル、定員は10名ほど。自転車の乗船もできます。
三津の渡し(みつのわたし)
所在地 愛媛県松山市三津1丁目11
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisetsu/kuko/mituwatasi.html
◆萬翠荘

萬翠荘は、大正11年に久松定謨伯爵が別邸として建てた純フランス風の洋館。当時の新進気鋭で優れた建物を数多く手がけてきた木子七郎氏による設計です。1985年に愛媛県指定有形文化財となり、2011年には萬翠荘本館と管理人舎の2棟が国重要文化財に指定されています。
建てられた当時は、最高の社交の場として各界名士が集まり、皇族方がご来県の際は必ず立ち寄ったそう。
建築当時の華麗な姿をそのままに残す建築そのものも美術的に価値がありますが、現在は絵画などの個展やイベント会場としても利用されています。
萬翠荘(ばんすいそう)
所在地 愛媛県松山市一番町3-3-7
http://www.bansuisou.org/
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

今こそ行きたい!
「日本にしかない風景」再発見
2024.07.15(月)
文=CREA編集部