◆朝倉の三連水車

 広大な農地に囲まれてのんびりと回る姿が牧歌的な、朝倉の三連水車。例年6月17日から10月中旬までの農繁期に稼働し、迫力のある水車が水を汲み上げる涼やかな情景が楽しめます。

 水車は筑後川から引いた水を田に送るため、1789年に設置されました。日本最古の実働する水車として有名で、国の史跡にも指定されています。

 昼間の景観にもうっとりしますが、特におススメなのがライトアップされた夜の姿。幻想的なその光景は、真夏の風物詩として親しまれており、一見の価値あり!

 朝倉の三連水車のほかにも、朝倉市には三島の二連水車、久重の二連水車があり、すべて今も現役で農地に水を供給しています。木材を使用した水車は地元の職人によって5年ごとに造り替えられるもの。その技術は時代を重ね、今も受け継がれています。

稼働期間:6月17日~9月下旬
ライトアップ開催日:2025年は未定(過去開催はお盆の時期)

朝倉の三連水車(あさくらのさんれんすいしゃ)

所在地 福岡県朝倉市菱野
https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1297835328630/index.html

◆つづら棚田

 日本の棚田百選の1つであるつづら棚田は、山あいの斜面を利用して約7ヘクタールの土地に造られた広大な棚田。

 約400年前から精巧かつ丁寧に積み上げられた石垣の上に、約300枚の棚田が階段状に広がる光景は圧巻のひと言。周りを囲む山林の緑や青空と見事に調和した、匂い立つような美しい田園風景を描き出しています。

 夏の太陽を浴びて、生き生きとした青い稲が風に揺れる姿は、まさに日本の原風景。また、つづら棚田のある新川地区は伝統的建造物群保存地区であり、茅葺き民家があるなど地域全体がノスタルジックな雰囲気。

 古民家カフェやギャラリー、レストラン、民宿なども点在しているため、充実した休日を過ごせます。

つづら棚田(つづらたなだ)

所在地 うきは市浮羽町新川
https://www.city.ukiha.fukuoka.jp/kiji0034578/index.html

2024.07.12(金)
文=CREA編集部