この記事の連載

 今度の休み、何をしよう。Netflixを観ながらベッドの上で過ごすのも悪くないけど、たまにはアクティブに冒険してみるのもいいかも――。「思いっきり自然を楽しめる場所に行きたいんだけど」「ローカルのグルメやお洒落な店も気になるよね」「車でサクッと行けるところがいいよね」

 そんなウェルネスな日帰りトリップを提案する本連載では、幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。

 自然もグルメも街歩きもワガママに味わい尽くすトリップ第四弾は、連載で初となる一泊二日の旅を敢行! 山梨県の河口湖にほど近い三ツ峠山(みつとうげ山)へ。裏登山道ルートを出発し新緑のトレイルで癒されたら、いよいよ大迫力の富士山を望む山荘、山頂を目指します。

木漏れ日そそぐ新緑トレイルへ。陽射し対策にも◎! 推し山コスメもご紹介。山梨県・三ツ峠山の旅<前編>を読む


眺望がよすぎる山荘でおやつタイム

 三ツ峠山の直下にある三ツ峠山荘では、眺望最高のベンチを利用することができます。目の前に鎮座する大迫力の富士山に見守られながら、ここでひと息つくことに。

 初夏とはいえど、富士山の山頂にはまだ雪が残っていて、空の青と雪の白が美しいコントラストを描いている。のびやかな裾野はどこまでも続いていきそうで、眺めているとその懐の大きさに吸い込まれていきそうな感覚になります。

 「こんなに近くで、ましてや下からではなく同じような目線で富士山を見る機会はなかなかなかったので、富士山ってこんなに大きかったのだと改めて感じます」と石川さんも感嘆の声を漏らす。

 山荘までおよそ60分ほど歩き、少し疲労感も出はじめた頃。疲れを感じたときは無理して体を動かさず、おやつなどでしっかり糖分補給をしましょう。

 山で食べれば何でも美味しいのは間違いありませんが、ウェルネスな旅を楽しむならヘルシーかつちょっぴり贅沢な和菓子がおすすめ。今回は老舗和菓子店「とらや」の最中をいただきます。

「皮のサクッとした食感のあとに、ほっくりした餡の甘さが口いっぱいに広がる! とても上品な味わいで、疲れていても食べやすい。ちょうどいいサイズ感と個包装という点も、手軽に食べたい行動食にはピッタリですね」(金子さん)

2024.06.15(土)
文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也