おじさんだって愛情を注げばキュルンとかわいくなる

「話は少し飛びますが、動物の保護活動をされている方のSNSを見ていると、ノラだったり虐待を受けていた動物も、愛情たっぷりにお世話をされるうちに、表情が変わってきますよね。いきいきとして、目もキュルンとかわいくなって。ああいう現象って、おじさんにも起こり得ると思うんです。

 おじさんはいい大人ですから、基本的にはかわいがってもらう立場にありません。でも、社長がプンちゃんを溺愛するみたいに、惜しみなく愛情を注がれたら、かわいい部分が自然と出てくると思うんですよ。それがプンちゃんにも反映されているから、背後のおじさんもこう、キュルンとしてきているわけなんです」

 確かに、初期の絵と比べると、ねこおじはもちろん、社長もどんどん表情豊かになっている。そんなラブ&ピースな世界に、わたしたちの心も癒されるのだ。

「毎日描いているので、読者のコメントからネタのヒントをもらうことも(笑)。無邪気なおじさんの表情がどこまで受け入れられるのか、ギリギリのラインを狙って反応を見ることもあります。これからも極力くだらない、ねこおじの世界を描いていきたいですね」

特別描きおろし4コママンガ「もし社長がねこに転生したら…?」

誌面には、『ねこに転生したおじさん』の描きおろしマンガを掲載。プンちゃんだけでなく、まさかの社長も猫に転生……⁉ どんな猫に転生したのか、気になる方は誌面をチェック!

綴じ込み付録「『ねこに転生したおじさん』プンちゃん曼荼羅風シール」

プンちゃんと『ねこおじ』の仲間たちが“転生”にちなんで曼荼羅風のイラストに!? 猫缶やカリカリ、イカなど、『ねこおじ』のかわいいモチーフが詰まった一枚。ノートやパソコンに貼れば、見るたびに癒されちゃうかも。

やじまさん
マンガ家

SNSを中心に活動するマンガ家。マンガの制作会社を経て、2017年からTwitter(現X)にマンガを投稿。23年2月からスタートした『ねこに転生したおじさん』(通称ねこおじ)でブレイク。
猫とは:一番身近で気になる変な生き物。

『ねこに転生したおじさん 2』やじま著

社長のプンちゃん愛はさらに深化。隣に住む作家、元同級生など、猫好きのおじさんたちとの交流もさらに広がって……。20ページ超の描き下ろしも必見。

定価 1,375円(税込)
KADOKAWA 各1,375円 既刊2巻
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

 K-POP界のレジェンド、SUPER JUNIOR-D&Eドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、&TEAMJOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。

2024.06.08(土)
文=伊藤由起

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。