モルディブのリゾートを初めて手掛けた日本人建築家
開業して10年になるリゾートは、背の高いヤシの木をはじめ南洋の木々がうっそうと茂っています。歩いて一周30分の島は、道をふちどるスパイダー・リリーの白い花以外は、ほぼ自生の木で覆われているのだとか。この島はモルディブでは珍しく地下水が湧き出るため、水も豊か。しっとりとしたジャングルがいい塩梅です。
デザインを手掛けたのは、モルディブのリゾートでは初の日本人建築家・池淵孝一郎氏。カジャンで葺いた屋根、バラウの木の板張りの客室は、地元の民家をモチーフにしており、エレガントさを感じさせつつも、周囲の自然に溶け込むデザインです。
部屋タイプはスイートかヴィラか、ビーチか水上か、サンセットかサンライズか、あるいはベッドルーム数などで細かく分かれています。どのタイプも広々。水上コテージならプールが置かれているテラスから直接海へ、ビーチなら20歩で波打ち際まで出られます。
2024.06.01(土)
文・撮影=古関千恵子