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どこを切っても「楽しい!」があふれている

――そして、1巻のハイライトはやはり仲良し5人組による「大人の大はしゃぎ」でしょうか。写真館での撮影、野外遊びに体育館遊びと盛りだくさんで。どうやって計画しているんですか?

つづ井 近年それぞれ忙しくなってきていて、かなり前から計画しないと予定を合わせるのが難しいので、そこにやりたいことをキュキュッと詰めこんでいます。5人組での写真撮影はずっと前からやりたくて、4~5年言い続けてたのがやっとかないました。

――出来栄えはもちろん、撮影現場での高揚感にワクワクしました!

つづ井 データのほかに成人式の写真みたいな大判のプリントもしてもらって。

――野外遊びと体育館遊びは、なかなか大人の女性がやらない遊びではないかと?

つづ井 気合いを入れてやりました! 体育館は貸切で人目がないので意外とハードル低いですよ。野外だと周囲にちっちゃい子たちもいるのでちょっと勇気がいりますけど。でも、遊び始めるといつも通り、のめりこんじゃうんですが(笑)。

――遊びのバリエーションの豊かさに感動するんですよね。体育館でもいろいろな種目にチャレンジしていて。また、バドミントンとかは2人いればできるんですけど「友達がやってるのを見る」のもおもしろいという感覚を思い出しました。

つづ井 そうそう。友達が見たことない動きしてるのを見るのも楽しいんですよ!

――これから5人組でやってみたいことは?

つづ井 みんなでパーソナルカラー診断をして、結果をもとにお互い似合う服や化粧品を見つくろい合う会をやりたいねって話してます。みんな大人になってきて、ファッションやメイクの好みがそれぞれ確立してきているので。「こういうの似合うよ」ってほめたり「そう思ってくれてたんだ、ありがとう」みたいに言い合うのは楽しいだろうなぁって。お友達にほめてもらえたらうれしいですよね。

――ひとりでできることも、仲良しからの感想込みだとまた別物のイベントになりますね。

つづ井 前の「つづ井さん」のシリーズでも描いた「リモート選手権」もすごく楽しかったのでまたやりたいです。実際に集まらなくてもできるし。

――前は仮装大会や夏祭りをリモートでやっていましたよね。リモートなのにそこまでやるかみたいな⁉︎

つづ井 逆にリモートだからこそそこまでできるってこともあるんですよね。自宅にいるから存分に準備できるし、持ち運びや着替えを気にしなくていいので。自宅ならではの競技として考えたいですね。

――どこを切っても「楽しい!」に満ちあふれているつづ井さんの絵日記、これからも楽しみにしています。

つづ井 「とびだせ! つづ井さん」というタイトルに見合うよう、自分の殻を破るというと大げさですが……新しい世界に挑戦してみるという感じのお話をいっぱい描いていきたいなと思います。

つづ井

元気で楽しそうな姿が評判を呼んでいる。作品に『まるごと 腐女子のつづ井さん』(文春文庫)『裸一貫! つづ井さん』『老犬とつづ井』(文藝春秋)。

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とびだせ! つづ井さん1

定価 1,210円(税込)
文藝春秋
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2024.04.27(土)
文=粟生こずえ