でも、無難な服だからこそ吟味が必要、となると、形が変わっていたり、素材や質感がユニークだったりするアイテムを足そうかな、そっちのほうが簡単かな、となりませんか? ましてや皆さん大人です。審美眼を持って自分らしい服を楽しく着ませんか? 「無難」から一歩脱け出すために、色々試してみましょう。

 いつもは、定番の服のあるお店で無難服を買うのを、個性のあるお店で無難と言われるアイテムを探すのもいい方法。少しだけアレンジが加わっていたり、珍しい生地や配色・大胆な柄行だったりします。また、そこにあるマネキンはいつもとは違う着方をしていて、ヒントになったりします。どうしても無難でないコーディネートを考えるのが億劫、という方は是非、お休みの気分転換にでも、着たいトップスに持っているボトムスを片っ端から合わせてみてください。相方シャッフルです。「あれ? いけるかも?」という目からウロコの組み合わせが出てきて、どちらも無難アイテムかもしれないのに、新鮮な気持ちで着ることができます。

手持ちがオール無難服の人は……

いや、手持ちが全部無難服で、色も偏っているので、新鮮な組み合わせが楽しめそうにない、ということであれば、セール等を利用して今どき感を出し、無難感を下げる「クッションアイテム」をプラスワン! してみてください。最近ですと、ジレ(ベスト)などがそうです。むしろ、無難だからこそ、いろんな足し方や組み合わせ方ができるので、自分らしい味付けにトライしてみてください。

似合う服だけ着ていたい 幸せを呼ぶ「名刺服」の見つけ方

定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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2024.03.10(日)
著者=霜鳥まき子