リビングの悩み「家族がどんどん散らかしちゃう!」
質問5 自分はきれいにしているのに、夫が使った物をもとに戻さないのですぐ雑然としてきてしまう。夫が片付けるようになる収納があれば知りたいです。
質問6 みんなが自分の物をリビングに持ち込むので、収納場所のないリビングは床にまでいろいろな物があふれている。
質問7 おもちゃの種類別に専用の収納をつくっても、結局はいろいろなおもちゃがごちゃごちゃになってしまいます。子どもが自主的に元の場所にもどせる収納の仕方を教えてください。
はい……。私ではなく他の家族が片付けてくれずに困る、というのもとっても多いご相談です。この場合考えるポイントは3つ!
(1) まずは自分から。
(2) 家族と話し合う時間をとっていますか?
(3) 片付けが一番苦手な人に合わせる。
(1)の「まずは自分から」……これは、実際にお宅へ伺ってみると、あちこちに依頼者ご自身の物が置きっ放しになっているなど、自分自身のことを棚に上げちゃってる? という場合。これですと、いくら言っても相手は聞かないですし、ご自身の物が散らかっている様子が日常になっている間は難しいと言えるでしょう。まずは自分の管理物の整理から始めてみて下さい!
(2)の「話し合う時間」……これは夫婦だからこそ、親子だからこそお互いに“わかってくれているはず”と思いがちなんですよね。急に「片付けてって言っているじゃない!」なんてキレても、喧嘩になるか、相手はオロオロするだけです。家族で話し合い、「リビングに個人の物を持ち込んだら、寝る前に部屋に片付ける」などのルール決定も必要ですし、「私はこんな空間が好みなので協力してもらえる?」など、希望を伝え、話し合う機会を持って下さいね。自分たちの住まいへの希望を語り合うことで、最終的に“心地いい暮らし”が近づくはずです。
(3)の「苦手な人に合わせる」……奥様が片付け上手で、「とにかく物を隠してしまいたい!」というタイプの場合は特に、他の家族にとって難しい収納になっていることがよくあります。なぜ戻せないんだろう? そんな時には、何が面倒でできないのか、という理由を聞いてあげて! 一番苦手な人にもできる収納を、一緒に考えてあげて下さいね。
それでは、今回はここまで。また連載中にもう一度皆様からのご質問にお答えしたいと考えております。お楽しみに!
Column
鈴木尚子のもっと心地いい収納スタイル
CREAのインテリア特集に収納エキスパートとして登場し、“収納ベタ”読者にズバリ適切アドバイスを施した片付けのプロ、鈴木尚子さん。「実は片付けが大の苦手だった」鈴木さんが、結婚・出産を機に見つけ出した片付けの極意とは? 理想の空間や暮らしに近づいていく整理術とは? ご自宅のプライベートフォトを添えて、分かりやすくご紹介します。
2014.02.02(日)