◆高見山の霧氷

 松阪市西部、室生赤目青山国定公園に指定される香肌峡には、1,000~1,400メートルクラスの「まつさか香肌イレブン」と名付けられた山々が連なる。

 三重県と奈良県の県境にある第4座の高見山は「関西のマッターホルン」と呼ばれ、登山家の間で知られる存在。12月下旬から2月下旬頃に見られる霧氷は登山客を魅了する圧倒的な光景で、高見ブルーといわれる青空と霧氷のハイコントラストは、まさに絶景だ。

高見山の霧氷 (たかみやまのむひょう)

所在地 三重県松阪市飯高町
https://otonamie.jp/?p=80884

◆大慈寺のてんれい桜

 九鬼水軍の強者たちがひっそりと眠る、三重県の東南端、黒潮に面した波切大王崎にある大慈寺では、2月になると境内や寺の周囲に、約20本の河津桜が咲き誇る。

 この河津桜は、先代典嶺和尚が丹精込めて育てたことから、てんれい桜と呼ばれる。近くにある大王埼灯台から眺めるのもおすすめだ。

大慈寺のてんれい桜(だいじじのてんれいざくら)

所在地 三重県志摩市大王町波切409
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_9027.html

2023.12.29(金)
文=佐藤由樹
協力=三重県観光連盟