◆西オーストラリア州立博物館
パースの歴史や文化、そしてアートを知るなら「西オーストラリア州立博物館」は見逃せません。1891年からの歴史を持つ博物館ですが、2020年にリニューアルオープン。最先端の仕掛けたっぷりで、すみずみまで楽しめるのです。しかも、パース駅直結という立地もうれしい!
施設の正式名称は「WA Museum Boola Bardip(ブーラ・バルディップ)」。ブーラ・バルディップとは、アボリジナルの言葉で「多くの物語」を意味し、その名のとおり実にたくさんのストーリーと出合える場所です。
エントランスを入ってすぐ、吹き抜けにつるされたアボリジナルのボートが訪れた人を歴史と文化の旅に誘ってくれます。
館内はアボリジナルのカルチャーを伝える「Wesfarmers Gallery」、体験もできるイノベーティブなアートの「Rio Tinto Gallery」、オーストラリアの自然について知る「Wild Life」など5つのパートに分かれています。
吹き抜け付近にもアートが。ガラスを使って描かれたジンベエザメは、ガラス作家、Vaughn Bisschopsの作品。圧倒的な存在感。
こちらは荒野に放置されていた車を使ったアート。車や壁には「This land is our stolen land(この土地は私たちの盗まれた土地)」などのメッセージがあり、過去の先住民に対する侵略について心情を表現しています。
2023.12.08(金)
文=CREA編集部
撮影=鈴木七絵