必ず夜10時には寝る

 今までは、時短を試みても「アウトカム」重視派だったので、切りのいいところまでやろうと考えて、結局寝る直前までかかってしまうことが頻繁にあった。作業の節目ではなく、絶対的に「仕事の終わりを迎える」必要がある。ソリューションは簡単だった。

 「タイムボックス」制だ。

 例えば、5時になったら仕事が途中でも、どんなに切りが悪くても、すぐに仕事をやめる。いつの間にか時間が過ぎてしまわないよう、5時きっかりにアラームをセットして。

 絶対に時間をオーバーすることはないよう、しばらく無理矢理にでも「タイムボックス」で生活してみたらどうなったか?

 まず、5時に強制終了するようにすると、就業後にランニングできるようになった。頭がすっきりとリフレッシュするのがわかるし、夜に本を読んだり、ギターを弾いたり、ゲームしたりする余裕が生まれた。以前はそうした時間にすごく罪悪感を感じたが、一番イケてる人たちの意見を信じることにしたのだ。

 タイムボックス導入と同時に朝型の生活にシフトして、必ず夜10時には寝るスタイルにしてみた。すると1週間もしないうちに、というか翌日から頭が冴えて生産性が上がった。

 正直マジかよ! と思ったが、今までどれだけ働きすぎて頭の切れが鈍くなっていたかを痛感した。運動をしなければ、動物として何かがおかしくなるのも当然だし、深夜まで起きて作業したって、ろくに頭が働いていなかったのだ。人間は週40時間労働が一番生産性が上がるという説もあるし、確かに時間を区切ったほうが合理的だ。

 これを機に、朝起きてから就業前までの数時間を「学習」の時間に充てることにした。

 仕事ではなく、新しい技術を学んだり、自分が知らない技術を学ぶ時間に割り当てる。具体的には、自分がなんとなくでしか理解していなかった技術の教育コースを受講したり、LeetCodeというプログラミング学習サイトで問題に挑戦したり、コード品質向上の本を読んでみたりした。本や教育コースでまとまった勉強をすることで、よくわからなかったことへの理解の解像度が上がるのは楽しいし、安心感にもつながる。

2023.11.29(水)
著者=牛尾 剛