暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆旧閑谷学校

 「閑谷学校」は、1670年に岡山藩主池田光政により創立された公立学校。武士学校が多いなかで初めてできた庶民のための学校で、明治時代の政治家・大鳥圭介や、童謡・赤とんぼの作詞をした三木露風、小説家・正宗白鳥など、日本で活躍する多くの著名人を輩出した由緒ある学校だ。

 約350年の歴史を持つ建築物が今も立派な姿で残されており、2015年には「近世日本の教育遺産群」の一つとして「日本遺産第一号」に認定されている。

 秋には、聖廟前の楷の木が赤や黄色に染まり、期間限定でライトアップも開催。国宝の講堂とともに、暗闇の中に幻想的に浮かび上がる。

見ごろの時期:11月上旬~中旬

旧閑谷学校(きゅうしずたにがっこう)

所在地 岡山県備前市閑谷784
https://www.okayama-kanko.jp/spot/11002

◆奥津渓

 「奥津渓」は、約3キロメートルにわたって変化に富んだ渓谷美を見ることができる、岡山県北の景勝地。

 紅葉の名所としても知られており、特に渓谷沿いにある「もみじ公園」の真っ赤モミジのトンネルは圧巻。川沿いには約800メートルの遊歩道が整備されており、燃えるような紅葉に囲まれながら散策が楽しめる。

 シーズン中は地元ガイドと巡る「紅葉ウォーク」も開催され、県内外から多くの観光客が訪れる。

見ごろの時期:10月中旬~11月上旬

奥津渓(おくつけい)

所在地 岡山県苫田郡鏡野町奥津川西
https://www.okayama-kanko.jp/spot/11712
※台風被害のため、現在、遊歩道は通行不可

2023.10.12(木)
文=佐藤由樹
協力=「岡山観光WEB」編集部