また日常的に持ち歩いて使うスマートフォンとしての使い勝手も優秀です。電源ボタンと一体化した指紋認証のほか、顔認証にも対応しており、ケースバイケースで使い分けられます。おサイフケータイにも対応するほか、IPX8の防水にも対応しています。このほか、折りたたみ式では難易度が高そうなワイヤレス充電にも対応するのが秀逸です。
よいところ3:多彩な表示モードに対応
本製品は、折りたためばスマホ、広げればタブレットとして使えるだけでなく、画面を完全に開かずに若干閉じ気味にして、文庫本を読んでいるかのようなスタイルで保持することもできます。また7.6型のディスプレイは全画面表示はもちろん、左右の分割表示にも対応しています。
このほか、本体を半分ほど開いた状態でノートPCのように置いて使ったり、また逆Vの字にして立て、背面のディスプレイで動画などを鑑賞するといった利用スタイルにも対応します。使い慣れてくるとこうしたアレンジが可能になるという、奥の深さもひとつの特徴と言えます。
よいところ4:高性能でアプリも含め将来性十分
本製品は、12GBものメモリを搭載するほか、Pixelシリーズと同じ高性能プロセッサ「Tensor G2」が搭載されているため、性能も十分です。ベンチマークでは、Pixel最上位モデル「Pixel 7 Pro」や、先日発売されたタブレット「Pixel Tablet」ともほぼ同スコアで、動作速度がネックになることはまず考えられません。5年間のOSアップデートが付属するのも強みです。
アプリについては、現段階ではすべてが大画面表示に最適化されているわけではないとされますが、ざっと確認した限りでは、ほとんどのアプリでは大きな問題はありません。また先日になってGoogleは、大画面に最適化されていないアプリはGoogle Playストア内で表示順位を下げると開発者サイトで明言しており、現在は非対応のアプリも、今後は急速に対応が進むと考えられます。
2023.08.13(日)
文=山口真弘