【2023年8月】悟明老師が占う開運行動

 前述したように、地震や台風への備えが最優先事項ですが、日本には金庫を意味する吉星の金匱が入ってくることから、投資関連は大吉。うますぎる話には警戒しつつ、いつもより大胆な投資をしてみてもいい星回りです。

 そんな今月の運気を活かす開運アイテムは、以下の4つです。

 1つ目は「風鈴」。

 日本では夏の風物詩のひとつですが、風水的には、風と共に涼やかで心地良い音が鳴る様子に、遠方から大切な人が尋ねて玄関のベルを鳴らすイメージを重ね、縁起の良いものと捉えられています。風と気の通り道である窓際、玄関、ベランダなどに掛けて、財運をはじめとした好運を呼び込んでください。

 2つ目は「文昌筆」と呼ばれる風水アイテム。

 これは学問の神様である文昌帝君にちなんだ、筆モチーフの木彫りの置物で、1メートル以上あるものから、キーホルダーサイズまで、大きさはさまざまです。知恵を授けてくれると言われ、大きいものはオフィスや書斎の机の上に飾り、小さいものは試験の際のお守りとして携帯する形で用いられています。

 日本では見つかりにくいものの、できれば本物を手に入れたいところ。置物の準備が難しい場合は、一般的な毛筆で代用を。常に携帯したい場合は、万年筆でもOK。そうした代用品の場合、新品であることが重要です。どちらも寺社の線香で清めてから飾ってください。毛筆の場合は、デスク周りに掛けておくと良いでしょう。

 3つ目は「五帝銭」。

 中国清朝の皇帝のパワーを象徴する吉祥物で、五帝とは、順治帝、康煕帝、雍正帝、乾隆帝、嘉慶帝のこと。権威ある5人の名が刻まれた古銭には、皇帝たちの“帝運”が宿るとされ、そのレプリカを繋げた飾り物が招財や厄除けのお守りとして使われています。

 順治帝は事業運、康煕帝は財運、雍正帝は仕事運、乾隆帝は健康運、嘉慶帝は結婚運を高めてくれるという解釈も。バッグのチャームにしたり、車内に吊るしたり、オフィスのデスクに飾るなどして、苦境を乗り切るパワーを授けてもらいましょう。

 4つ目は、「招き猫」。

 台湾でも招き猫は縁起物として親しまれていて、日本と同様、飲食店や事業所、宝くじ売り場などに置かれています。右手を上げているものは招財、左手は人脈づくりに良いなど諸説ありますが、気に入ったものであれば、色や形は問いません。何らかの経営をしている人は事業所やお店の入口に、お客様と対面するように飾ります。オフィスワークなら、自分のデスク上に外を向くように置きましょう。家の中であれば、寝室以外の場所に飾ることで財運を招き入れてください。

 吉方位は、北と西。寺社にお参りする際、験を担ぎたい物事があるときは、この方角に。キーパーソンに出会いやすいのも、この方角です。

悟明老師(ウーミン ラオシー)

「易屋軒命理」算命師。祖父の代から続く占術家で、一子相伝の奥義を受け継ぐ。占い歴は25年。本サイトでは東洋の占星術「十二太歳宮理論」に基づく干支の運勢を「鳥卦」によって詳細に解説。
台北市饒河街夜市内(饒河街220號の前)での鳥占いは、連日、長蛇の列ができる人気ぶり。生まれ年と質問を伝えると、神鳥が中国タロットのカードをついばみ、先生が解読。探し物が見つかるとのクチコミ多数。
※鑑定は17時30分~23時まで。鳥卦(約10分)は、一問につき300元。通訳を希望すれば、専属の通訳者がネット電話ごしに説明してくれる。鳥卦以外にも紫微斗数、四柱推命などのパーソナルな占いの依頼も可能。電話番号:0930-763-546(中国語対応)

Column

台湾発! 悟明老師が世界を占う

台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。

2023.07.30(日)
文=堀 由美子