三井 レゴ社と公式ビジネスパートナーになれるので、パーツをたくさん購入したい際に工場に直接発注できます。また企業から依頼を受ける際、レゴ社とコミュニケーションを迅速に取れるなどのメリットがありますね。
大手鉄鋼メーカー勤務と独立まで
――しかし大学院を出てからは、いきなりレゴ作品制作のプロとして働くわけではなく、大手鉄鋼メーカーに新卒で就職されていますね。
三井 当時はレゴ作品制作を専業にしている人は少なく、二足のわらじというケースが多かったんです。だから私もレゴで生活するという考えはありませんでした。
鉄鋼メーカーでの仕事は現場に近く、責任も重い仕事でしたが、やりがいはありましたね。ただ、どうしても会社を理由にレゴ関連の仕事を断る日々が続いて……。人生でやり残したくないという気持ちが強くなって、2015年に会社をやめて、レゴで起業することを決めたんです。(続きの「印象深い作品編」を読む)
《天才の仕事》レゴブロックで「風神雷神図屏風」や「ショベルカー」を作ったことも…日本で唯一のプロ三井淳平(36)が語った「尽きることのない“レゴ愛”」 へ続く
2023.07.11(火)
文=吉河 未布