この記事の連載
バンコク ナイトマーケット #1
バンコク ナイトマーケット #2
バンコク ナイトマーケット #3
バンコクの夜は、いつだって祝祭感に溢れている。その象徴こそが、数あるナイトマーケットだ。そこでは、食事も買い物もどこかスペシャル。
熱帯の夜気に包まれながら、心浮き立つ体験を。是非訪れたい3つのマーケットを3回に渡りご紹介。
タイ最大の中華街は毎日がカーニバルのよう
◆Yaowarat Road(ヤオワラート通り)
![巨大中華街であるヤオワラート通りには、金の売買を行う「金行」が軒を連ねる。漢字の看板がエキゾティック。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/1280wm/img_b0a283b0129a78041de92b316be4456a282561.jpg)
バンコクという都市には、映画『ブレードランナー』で描かれた近未来世界が現実化した感がある。
さすがに空飛ぶ車こそ存在しないが、高架の鉄道や道路が縦横無尽に張り巡らされ、あちらこちらの高層ビルの壁面には巨大な動画広告が流れるのだから。
![取材時は平日だったが、大変な人出だった。週末ともなれば、さらにごった返すというから驚く。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/1280wm/img_4a1fea00ef08718865bc5c3cb59bfe1b175326.jpg)
その印象をさらに強めてくれる場所が、ヤオワラート通り周辺だ。
この一帯は中華街。タイ語と中国語の看板が混在しながら道路に張り出し、香港のような景観を呈している。
![車道にはみ出す歩行者も多いが、交通事故には気をつけたい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/c/1280wm/img_7c4d67077e17538b911ed805193ab022127521.jpg)
ヤオワラートがその魅力を最大限に発揮するのは、暗くなってから。
連日、夜を迎えると沿道には様々な屋台がずらりと並び、国内外の観光客がドッと詰めかける。
![バンコク名物のトゥクトゥク。低音を重視したオーディオのサウンドに身を浸したい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/1280wm/img_897752a4f9f4f66fbfb0434860398a4c282946.jpg)
妖しく輝くネオンとド派手にデコレーションされたトゥクトゥクが、祝祭の興奮にさらなる色を添える。
まさにサイバーパンクの風景。どこかの路地からハリソン・フォードがひょいと顔を出さないかと妄想してしまう。
![路上の屋台で器用に調理が行われる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/9/1280wm/img_498f4a250fe9714bd73533f13996c69a180002.jpg)
少し足を延ばしたところにあるソイ・ナナと呼ばれる路地も要注目。古いビルをリノベートしたカフェやバーが並び、日々、高感度な若者が集っている。
![“燕の巣のデザート” 300タイバーツ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/8/1280wm/img_38c8add38baa5399773ff710affb0488174878.jpg)
Yaowarat Road(ヤオワラート通り)
交通 MRTブルーラインをワット・マンコーン駅で下車し、1番出口から徒歩約3分
https://www.rarinjinda.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.06.07(水)
文=下井草 秀
撮影=佐藤 亘
CREA Traveller 2023 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。