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齋藤 薫が選ぶ美容の名品 まとめ#1
齋藤 薫が選ぶ美容の名品 まとめ#2
齋藤 薫が選ぶ美容の名品 まとめ#3
齋藤 薫が選ぶ美容の名品 まとめ#4
齋藤 薫が選ぶ美容の名品 まとめ#5
オルビス
リンクルブライトセラム
この価格でこの機能この効果、この仕上がり!
![リンクルブライトセラム[医薬部外品]30g 4,950円/オルビス](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/d/1280wm/img_fd2a57144ae55662c067d29bf8919a2950375.jpg)
コスメ界はいずれ、こうした何でもかんでもしてくれる“効果のオールインワン”が主役になるはず。「リンクルブライト」シリーズに、美白美容液が登場した時は本当にびっくり。シワ定着のメカニズム=シワの連鎖、を解明するという取り組みは本格的なリンクルケアなのに、美白もしてしまう。それでこの価格は衝撃的。
シワ改善×美白効果としてダブルナイアシンを配合。表情の動きで肌にかかる負担を軽減する“4Dモーションクッション処方”だから思いっきり笑えるという大きな大きなおまけ付き!
メディプラス製薬
フィボナッチ メラノフラッシュ
アトピーをケアするうちシワ・シミも消えるってぇ!?
![フィボナッチ メラノフラッシュ 10mL 12,650円/メディプラス製薬](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/1280wm/img_6510ad19a6dbef56625100bb7f9962d232815.jpg)
ちょっと今までの概念では理解できないような製品ができたと、一部の専門家の間で大騒ぎとなったのがこの製品。製薬会社のベンチャーが作ったのは、アトピーを治療していたら、シミにもシワにも効いてしまったという驚愕のマルチ効果。
でも肌の構造を考えれば、究極のスキンケアってそういうことなのかもしれない。肌は複雑怪奇だけれど1つの組織。その全てに効いてしまえば、そんなことも起こり得る。今はそういうものが平然と生まれてくる時代なのだと喜んで欲しい。
メディプラス製薬
ポール & ジョー ボーテ
モイスチュアライジング ファンデーション プライマー
何度も浮気してここに戻るのは一体なぜなのか?
![モイスチュアライジング ファンデーション プライマー SPF15・PA+(03は除く)30mL 全3色 各3,850円/ポール & ジョー ボーテ](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/1280wm/img_0314bb32f911acdf4f56abc42bbf36ea47397.jpg)
過去のコスメ史に、下地が主役になることなんてなかったのに、今は明らかに下地ブーム、下地だけで美肌を作ってしまうのがトレンドと言っても良いが、それを作ったと言っていいのがこのポール & ジョーの名品。
トーンアップという概念を生み、肌の欠点をひと塗りで消してしまうというプライマーの定義を決定的にしたのもコレ。他のものを使ってもどうしてもここに戻ってきてしまう。何かが明らかに違う、オリジナルはやっぱり特別な力を持っているのだと思い知る。
ポール & ジョー ボーテ
富士フイルム
アスタリフト ジェリー アクアリスタ
富士フイルムのテクノロジーを決して侮るなかれ
![アスタリフト ジェリー アクアリスタ 40g 9,900円/富士フイルム](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/1280wm/img_4a77aece379d93252e4b4e285e0bfdd374970.jpg)
世界最小ヒト型ナノセラミドがさらに進化してのリニューアルはインパクトがあった。カニやイクラなどと同じ赤い最強成分アスタキサンチンを、最善の方法で届ける結果の“他にあまり例のない透明な赤いジェル”、その透明度自体、じつは圧倒的なナノの技術の賜物なのだ。
何せ富士フイルムはテクノロジーの塊のような会社。有り難や。だから洗顔後すぐの肌に馴染ませると、本当に角層の細部にまで行きわたるのが実感できる。数日使うと本当にハリとキメがもう全然違う。しかも香りは上品な甘さ。それこそ、赤い宝石と崇めて塗ろう。
2023.06.03(土)
文=齋藤 薫
写真=釜谷洋史
CREA 2023年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。