“ぼっち”と“人気者”という、まったく境遇の違うふたりが恋に落ちる人気シリーズの『劇場版 美しい彼~eternal~』でW主演を務めたふたり。難役を通して育んだ、確かな信頼と固い友情――。

 凪良ゆうの人気小説を2シーズンにわたってドラマ化してきた『美しい彼』は、日本はもちろん中国や韓国をはじめとした海外でも人気を博した話題作。4月に『劇場版 美しい彼~eternal~』の公開を控えるなか、平良一成を演じた萩原利久さんのもとにも、その反響は届いていたよう。

 「作品として純粋に評価してくださった方が多い印象でした。文化や言葉が違っていても、ふたりの物語にたくさんの人が共感してくれたことは嬉しかったです」(萩原さん)

劇場版で加速する 個性的な二つのキャラ

 幼いころから周囲に馴染めない孤独な“ぼっち”の平良と、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマの清居奏。交わるはずのない対照的なふたりは、高校で同じクラスになったことから急接近し、もどかしくも甘酸っぱい恋模様を繰り広げていく。タイトルの『美しい彼』とは平良から見た清居のこと。ひと目見た瞬間からその美しさに圧倒された平良は、清居にのめり込んでいく。

「タイトルを背負うという、あまりにも大きなハードルを提示されているのに、こんなに違和感なく、文句を言わせない説得力で演じ切れたのはすごいよね」(萩原さん)

 そう絶賛する萩原さんに対し、清居を演じた八木勇征さんは、嬉しそうに照れ笑い。FANTASTICSのメンバーとして活動している八木さんにとって、初めての主演作となる。

「お話をいただいたときは『ぜひぜひお願いします!』という感じ。どんな作品であっても答えは『YES』でした。酒井(麻衣)監督からは事前に映画『ブロークバック・マウンテン』を観てほしいと言われていたので、準備段階からいろんなことを吸収して役を作り上げました」(八木さん)

2023.03.14(火)
Text=Kozue Matsuyama
Photographs=SAI
Styling=Shinya Tokita〈萩原〉,Shogo Ito(sitor)〈八木〉
Hair & make-up=Yusuke Kasuya(addict_case)〈萩原〉,Kiyomi Onuki(Luana)〈八木〉

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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