この記事の連載
大分県国東半島を旅する【前篇】
大分県国東半島を旅する【後篇】

大分県の北東部に位置する国東半島。天気がよければ四国や本州を望める、豊かな海に面した場所です。半島の付け根には日本一の湯量を誇る別府があり、温泉宿を拠点に巡るのも楽しい場所。
前篇では、そんな国東半島の中でも先端にある国東市から別府のスポットを訪れました。
◆七島藺(しちとうい)工房ななつむぎ
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「七島藺」とは、現在は国東半島だけで国内生産されているカヤツリグサ科の植物。琉球畳などに使われており、360年以上の歴史を誇る。とても丈夫で、20~30年は畳を返すことなく使えるほど。ただ、育てるのにとても手間がかかることもあり、生産者は減少してしまい、現在は国東市安岐町7軒、織ることができる工房は6軒だけとなっている。

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そんな伝統を後世に伝えようと奮闘しているのが、「七島藺工房 ななつむぎ」主宰で、七島藺工芸作家の岩切千佳さん。誰でも七島藺に触れ、知ることができるよう、各地でワークショップなどを行っている。

各地で行われているワークショップでは、しめ縄飾りやアクセサリーなど初めてでも簡単に作れ、持ち帰って暮らしに馴染むものばかり。思い出のひと品にもなりそうだ。

七島藺(しちとうい)工房ななつむぎ
所在地 大分県安岐町明治522
※ワークショップの情報などはFacebook(@七島藺工房 ななつむぎ)で随時更新
◆開運ロードとみくじ

大分空港から車で20分ほどの場所にある富来港から、文珠山にある文殊仙寺を結ぶ10キロほどの道は「開運ロード とみくじ」と呼ばれ、多くの宝くじファンが訪れる。

なんといっても立ち寄りたいのは「宝くじ運」にご利益があることで有名な八坂社。富来エリアを守る神様なので「富来神社」と呼ばれて親しまれている。

本殿の裏手にある唐獅子が抱えている「運玉」を撫で、運気向上を祈願。本殿には宝くじ高額当選を祈念する絵馬がたくさん!
八坂社(富来神社)
所在地 国東市国東町富来892
参拝料 無料
2023.02.20(月)
文=CREA編集部
撮影=釜谷洋史