「忙しくてゆっくり本を読む余裕がない」「買った本が積みあがったまま……」
日々、仕事に生活に一生懸命になっていると、なかなか読書に没頭する時間は確保できないですよね。でももしそんな日常をちょっとだけ抜け出して、満天の星空の下、ひとりで焚き火にあたりながら自分自身とじっくり向き合う時間がとれたとしたら。心に少しだけ余白がうまれて、普段は手にとらない本ですら「読んでみようかな」と思えるかもしれません。
今回は、CREA執筆陣4名に「焚き火にあたりながら読みたい本」を選んでもらいました。古典からグルメエッセイまで集めた4冊は、千葉県稲毛市のグランピング施設「small planet CAMP&GRILL」のひとりグランピングプランで「CREA選書」として読むことができます。
パチパチ燃える焚き火の音と、ちょっと冷たい冬の空気をおともにゆっくりページをめくってみて。
宿泊プランの詳細はこちら(2023年2月3日より販売開始:期間限定)
「やがて秋茄子へと到る」(堂園昌彦)
歌人の堂園昌彦さんが19歳から29歳までの11年間で詠んだ195首が収録された一冊。
1ページに載っているのは1首のみというシンプルかつストイックなつくり。ページの余白すら味わうつもりで、1首1首ゆっくりと読んでみたくなる作品です。
選んでくれた人
上坂あゆ美さん(歌人)
短歌って焚き火にあたって読むのにぴったりの文芸だと思います。そして、私が知っている中で一番焚き火に合う歌集がこれです。一首引用します。
「生きるから花粉まみれて生きるからあなたへ鮮やかな本と棚」
『やがて秋茄子へと到る』
定価 2,420円
堂園昌彦 著
港の人
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2023.02.04(土)
文=CREA編集部