「15分でいいから、1人でお風呂入らせて!」がリフレッシュに

――これから先の俳優人生をどのように考えていらっしゃいますか。

 代表作と言われる作品に出会いたいです。だけどこればっかりは「家庭優先で」と自分で言っている手前、まだ当分は仕事に集中するのは難しいかなとも思います。どこかに犠牲が生じてしまうことを考えると、がむしゃらに「なんでもやります」とも言えなくて。

 ただ、「いい役と出会いたい、いいお仕事をしたい」ということはいつも思っています。

――仕事に家事・育児とお忙しい日々の中で、ご自身の心と体とに向き合う時間は取れていますか?

 リフレッシュになっているのはマッサージですね。なるべく携帯も触らないようにしてマッサージされていることに集中します。「なんか心が疲れているな」とか「今ちょっとしんどいな」って思っている時は体の疲れからきていることが多いので、マッサージに行くと大抵のことが解決するんですよ(笑)。よく行くのは台湾式マッサージ。遠慮なくゴリゴリされる強めの指圧が好きですね。

 あとは最近、お掃除ロボットを買いました。ずっと自分で掃除機をかけるのが好きだったんですけど、今朝初めて使ってみたらすごく便利で。もっと早く買っておけば良かったな(笑)。

――その他に、生活の中でセルフケアを心掛けていることは?

 以前はホットヨガに通ったり酵素浴に行ったりして、汗をかくことがすごく好きでした。でも、昨年の夏に脱水症状みたいになってしまって、その時から汗をかくことが怖くて、今は少し避けています。

 最近は、「もうパンクしそう~」という時に「15分でいいから、1人でお風呂入らせて」と言って、家のお風呂に一人で入る時間を取っています。1人の静かな時間がすごくいいリフレッシュになって、お風呂から出ると家族から「空気が違う!」って言われます。

――今、1番やりたい1人時間の過ごし方はどんなことでしょうか。

 誕生日にホテルのスパチケットをいただいて母と行ってきたのですが、もう本当に現実逃避できる幸せな時間でした! 高層階から見る景色もキレイで、また行けたらいいな。

――最後に、本作で描かれている、人間の表と裏の顔やお金に対する欲望の深さについて、上戸さんはどんなことを考えられましたか。

 私は物欲もないし、お金がなくても幸せな家庭で育ってきた自信があるので、お金が全てじゃないって思うんです。でもお金に執着している人は「お金が全てだ」と思っていることが多いので、そういう方とは合わないなと思います。

 でも、大金を目の前にして狂わない人の方が珍しいかもしれないですね。あまりに大きな金額だと、それに左右されてしまいそうな気がするので、私はお金に関することをあまり見たくないと思うのかもしれない。なので、自分自身がまずはしっかりしなきゃいけないですよね。みなさんも、大きな賭けに出ちゃダメですよ!(笑)

上戸彩(うえと・あや)

1985年9月14日生まれ、東京都出身。1997年、『第7回 全日本国民的美少女コンテスト』の審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。近年の主な出演作に「昼顔」、「半沢直樹」シリーズ、「となりのチカラ」などがある。

映画『シャイロックの子どもたち』

監督:本木克英、原作:池井戸潤「シャイロックの子どもたち」(文春文庫刊)
出演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 など
配給:松竹
2023年2月17日(金)全国公開
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/

2023.02.16(木)
文=根津香菜子
撮影=平松市聖