K-POPは振りがすごく面白い
――商業的に振付を無断引用されるケースを考えると、本来はグレーにしておいてはいけないですよね。
MIKIKO 丸ごと使われる場合はともかく、振付では「この動きの出どころは何か」が特定しにくいので線引きが難しいでしょうね。逆にいえばだから流行るし、みんな気軽に真似して動画をアップできて、普及にもつながるわけなんですが。
辻󠄀本 昨日、たまたまK-POPの動画を観たんですよ。スキルもあるしすごく振りが面白くて。これまで韓国のダンスを観てなかったんだけど、もっと観た方がいいのかな。いや、観ると自分の振りが影響されちゃうかなとも思ったり。
MIKIKO そう、だから私も観ないんですよ。とはいえ自分の中から出てくるものだけでは、自分の定型だけになってしまいそうで。ここは振付師として一生バランスに悩むところですね。
あえて異なる二つのジャンルのダンスを学んだというおふたりの意外な共通点や、ダンス未経験の人の魅力を引き出す振付術など、対談全文は『週刊文春WOMAN2023創刊4周年記念号』でご覧いただけます。
辻󠄀本知彦(つじもと・ともひこ)
1977年大阪府生まれ。18歳よりダンスをはじめ、2007年シルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性初のダンサーとして起用。2010年森山未來と「きゅうかくうしお」結成。CM「ポカリスエット」「UQモバイル」、米津玄師の『感電』MVの振付など幅広く活躍する。初の著書『生きてりゃ踊るだろ』(文藝春秋)が好評発売中。
MIKIKO(みきこ)
1977年東京都生まれ。16歳でダンスをはじめ、19歳から広島でダンス指導を開始。29歳から2年間NYに留学。Perfume、BABYMETALなどの振付を全曲手掛ける。2016年、リオ五輪閉会式内の引継式・芸術パートを担当。女性ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰。
生きてりゃ踊るだろ
定価 1540円(税込)
文藝春秋
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出典元
『週刊文春WOMAN2023創刊4周年記念号』
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2022.12.29(木)
文=粟生こずえ
写真=平松市聖
出典元=『週刊文春WOMAN2023創刊4周年記念号』