ワイルド&エレガントな姿がスタイリッシュ!

◆02ピンクッション

 南国のジャングルに生育する植物を思わせるような見た目のピンクッション。針の刺さったピンクッションにそっくりなことからこの名前が付きました。オレンジや黄色のカラーで、最近ではクッションが小さいものなども流通するように。ブルームカレンダーでは6月11日の花としてご紹介しています。

 今回はユニークな見た目に合わせて遊び心のあるブルーの花器に3本生けてみました。3本の長さをそれぞれ変えて生けるのがポイントです。ピンの部分が折れたりしないように丁寧に扱って、上手にドライフラワーにしてみましょう。

◆03リュウカデンドロ

 つぼみを葉が包むような形をしているリュウカデンドロ。つぼみのような状態から時間がたつと徐々に葉を拡げたような形になるのが特徴です。グリーンやブラウン、レッドなど様々な色の品種があるのでお好みでそろえてみましょう。一本の茎から枝分かれしているものもあり、少ない本数でもボリュームが出ます。

 ブルームカレンダーでは9月26日の花としてご紹介しています。

 リュウカデンドロは、光沢のあるブラックの格子模様の花器に合わせてみました。ドライフラワーになると葉が開いた状態になることが多いです。

◆04ユーカリ

 コアラの大好物として有名なユーカリですが、色が青っぽいもの、シルバーのもの、葉が尖っているもの、丸いものなど、たくさんの種類が存在します。フレッシュな状態だと清涼感のある香りがしますが、ドライフラワーになると少しスパイシーな感じが加わりますので、香りの違いを楽しんでみてください。ブルームカレンダーでは1月7日の花としてご紹介しています。

 種類の違うユーカリを数種類束ねて豪華に飾るのも面白いです。今回は花模様のガラス花器に生けてみました。葉物だけでさみしくなってしまう場合などは、このように花器の模様で花をプラスしてみるのも手です。

 いずれのワイルドフラワーも、水の量は普通から少な目くらいを目安に、水に浸かるところの葉などを取り除き、茎を斜めに切って生けましょう。

クリスマスに向けて、ワイルドフラワーをドライフラワーへ

 花瓶に生けて楽しんだ後は、ドライフラワーにしてみましょう。方法は、大きく分けて3つほどありますが、ワイルドフラワーはどの方法を選んでも大丈夫。それぞれの特徴に合わせて好きな方法を選んでください。

 一つ目は自然乾燥。花の茎を好みの長さに切り、余分な葉を取り除いたら紐で茎を縛り、風通しのよいところに逆さにして吊るしておくだけの、もっとも簡単な方法です。花の種類にもよりますが、だいたい10日~2週間でドライフラワーになります。

 二つ目はドライインウォーター法といって、少量の水を入れた花瓶に花を挿し、少しずつ蒸発させることで花の水を抜いていく方法です。逆さまにしないので自然な形でドライにできるのが特徴です。

 三つ目は乾燥機を利用する方法です。本格的な乾燥機がなくても、浴室乾燥機や洗濯機の乾燥機能、エアコンの風に当てるなど自宅にあるもので代用できます。花や機器によりますが、半日~1日くらいで出来上がるので、すぐドライにしたいときにオススメです。

2022.12.09(金)
文=佐藤俊輔
撮影=平松市聖