その先の敦賀には、初めての体験がいっぱい!
2024年春、いよいよ北陸新幹線が延伸される福井県。芦原 (あわら) 温泉、福井、越前たけふの各駅を経て、その終着駅となるのが嶺南 (れいなん=福井南部) の港町・敦賀。
かつては欧亜国際連絡列車も発着した歴史ある街には、赤レンガ倉庫や旧駅舎などレトロな建築が残され、北陸道の総鎮守・氣比神宮などの見どころも豊富。
ソースカツ丼、敦賀ラーメンをはじめとしたご当地グルメも魅力的で、さらに今の季節はなんといっても越前がに。あふれだすジューシーな旨みがたまりません。
◆レインボーライン
そして、敦賀駅からその先のエリアにも魅力がいっぱい。若狭湾の青い海が広がり、その背後には丹波山地がそびえ、自然も豊かな地域です。
まず訪れたのは、三方五湖 (みかたごこ)。日本海のほとりに5つの湖が連なっていて、そこには貴重な生態系が息づき、2005年にはラムサール条約にも登録。古くからの伝統漁法も受け継がれています。
その絶景を楽しむ最高の場所が「レインボーライン」。湖と山、そして青い海が織りなす景観が素晴らしく、その山頂公園からの眺めは、気分爽快!
360度の大パノラマを楽しめるさまざまなテラスが用意されていて、刻々と変化する風景は、ずっと眺めていたくなるほど。
カフェやバラ園、ショップなどもあり、楽しみは豊富。はるばる訪れる価値大のスポットなのです。
◆天然温泉 岡三屋 彩かさね
三方五湖には、ご当地ならではの美味をたっぷり堪能できる宿もあります。
「天然温泉 岡三屋 彩 (いろ) かさね」は、三方湖畔にたたずむ湯宿。地元・若狭の海の幸を思う存分、味わうことができます。
本日の「地魚姿造り」の主役は、ウスバハギ。さらに石鯛、甘えび、アオリイカなども添えられて、新鮮な旨みを豪快に盛り合わせ。
さらに冬になると、越前がにや若狭ふぐが登場。旬の贅沢を味わう宿泊プランも用意しています。なお、客室6室のみの小さな宿なので、予約はお早めに。
2022.11.28(月)
文=矢野詔次郎
写真=上田順子