20世紀のモダン・アートを代表する画家のひとり、パウル・クレーの大規模な回顧展が10月16日からロンドンのテート・モダンで開催されている。
独特のデリケートな線描や豊かな色彩感が特徴のクレーの作品は、20世紀のアートのなかでも人気が高い。今回の回顧展ではクレーの生涯を3つの時期に分けている。最初は1910年代のミュンヘンでの活動。カンディンスキーらと共に「青騎士グループ」を結成し、気鋭の画家として注目を集めた時期だ。2番目はバウハウスに教師として招かれた1920年代の作品。バウハウスでは絵画のクラスを担当する傍ら、絵画理論の探求に取り組んだ。そして最後はナチスの迫害を逃れてスイスのベルンに居を定め、1940年に死去するまでの晩年だ。
2013.10.30(水)