太古の昔より連綿と繰り返されてきた人類の出産。社会の変容により変わったこと、科学の進歩によりわかったことはどんなこと? キャリア27年の出産専門ジャーナリストが、日頃の取材で得た最新情報をもとに“目からウロコのホントの話”をどどーんと紹介。

 今回は「出産トリビア(3) 母乳をあげると骨が弱くなる? 他」を紹介。

» 第1回 出産トリビア(1) キャサリン妃が「翌日」退院した理由 他
» 第2回 出産トリビア(2) お産スタイルの流行に迫る! 他 

【トリビア1】
大正時代の高齢出産件数は今の20倍以上。

35歳以上の出生率の推移
(出生率=女性人口1000人における年間の出生数)

(『卵子老化の真実』より)

 多産だった昔は、トメさん、スエさんなど「この子で最後になりますように」という親の思いで名前をつけられた人も多かった。そして多産だったということは、高齢になっても産み続ける人が多かったということ。母親年齢の統計で日本最古の大正14年(1925年)の統計は、大先輩たちが誇っていた驚異の妊娠力を今に伝える。当時45歳以上の母親から生まれた子は1万8037人で、現在の実に21倍。50代での出産も今の約100倍あった!

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2013.10.20(日)
河合 蘭=構成・文
梅津有希子=編集協力
添田あき=イラスト

CREA 2013年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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