食事のバリエーションを楽しんだり、仕事をしたり。
連泊だから叶う時間の使い方を知ると、旅のスタイルはぐっと広がる。慌ただしさから解き放たれる連泊旅へ。
ごほうび旅でもととのえ旅でも連泊すると人生の充実度が変わる?
![「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の露天風呂テラス付客室。時間の移ろいを堪能できるのも連泊の醍醐味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/1280wm/img_21d0a07c0d3ad52b8f0d473172fd9e9d237124.jpg)
ワーケーションという言葉をよく耳にするようになった。とはいえ仕事をするために旅行に出かけるわけではないし、リモートワークを旅先で終日したいわけではない。でも、毎日出社しなくても仕事ができる時代になったことで、旅に出やすくなったのは確かだ。
実は、ひとり温泉は案外仕事が捗る。ここまでやったら温泉に入ろうとか、食事の時間までに仕事を終わらせようと決めると、集中力がみなぎってくる。そして、連泊する宿は食事が魅力的なところをおすすめする。毎日メニューが変わる宿もあれば、頑張ったごほうびにフレンチ、和食と異なる美食のレストランを楽しめる宿もあるからだ。
また、移動が無い「何もしない一日」を作れるのは連泊だからこそ。宿自慢の絶景を眺めたり、渓流の水音や野鳥の声を聞いたりすると脳がリフレッシュして、いい発想も湧きあがる。温泉で疲れを取り、熟睡できたら、リモートワークで乱れた生活時間が、気づけば自然とリセットされている。
秘境温泉でもWi-Fiがあれば大丈夫。仕事が残っていてもパソコンと資料を抱えて温泉宿へ。温泉暮らしの気分で過ごす滞在は、一泊の旅とは全くの別物なのだ。
オンもオフも満ちる渓流に抱かれる宿へ
●星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル[青森/奥入瀬渓流温泉]
![青森の味覚と旬の食材を使った独創的な料理も楽しみ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/e/1280wm/img_1efbef02f1ae2b5229fde0d9dd9ef65271793.jpg)
十和田八幡平国立公園の中にある奥入瀬渓流。美しい渓流のほとりに建つリゾートホテルが「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」だ。
ワーケーションを充実させるなら、温泉露天風呂付きの客室へ。豊かな自然に触れ、息抜きしながら仕事をするのに最適な環境が待っている。チェックイン後はまず、巨大暖炉があるロビーでひと休み。ライブラリーを備えたラウンジもあり、仕事にも集中できる。
![岡本太郎作の巨大暖炉「森の神話」を囲むロビー。パソコン作業もしやすく、仕事に集中できる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/1280wm/img_ed1bd521dcc4e25f85a46229750b9d96202573.jpg)
夕食はビュッフェスタイルの料理を気ままに味わい、食後は渓流沿いの露天風呂でリラックス。翌朝は早起きして仕事を片付けて、午後は散策へ。
自転車を借りて爽やかな渓流沿いの道を走れば、心が洗われるよう。
![電動アシスト付きマウンテンバイクを借りて渓流を散策。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/1280wm/img_739c61dd0697a6c8251cae100fb18125230906.jpg)
2日目の夕食はフランス料理を堪能。料理とワインのペアリングが楽しめるのもひとりに嬉しい。
![フレンチレストラン「Sonore」では、料理に合わせたワインペアリング11,000円(変動あり)も好評。ストックは約2,000本。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/1280wm/img_93f80cff5b5768667a4ef7be74c1bf22100208.jpg)
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/9/1280wm/img_4961afee047ecbc87d5805df9898bacb142785.jpg)
慌ただしくなりがちなチェックアウトも12時とのんびり。5~10月は渓流を望むテラスで朝食を楽しんだり、客室で仕事をしたり、貴重な朝を有効に過ごせそう。
CHECK POINT
□ ひとりこそ嬉しいワインのペアリング
□ チェックアウトはのんびり12時
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
所在地 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
電話番号 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)19,000円~(休前日)21,000円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)22,000円~(休前日)28,000円~(すべて素泊まり、入湯税別)
ひとり対応 通年
客室数 187室
食事 夕:食事処/朝:食事処
チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
アクセス JR八戸駅、新青森駅、青森駅より送迎あり(要予約)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
●Wi-Fiあり
2022.07.03(日)
Text=Hiroko Ishii、Chiaki Tanabe(Choki!)〈oirasekeiryu hotel〉
Photographs=Jun Hasegawa〈oirasekeiryu hotel〉
CREA 2022年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。