旅に出たくなるミュージアム&アートイベント
ネイチャー、グルメ、リゾートライフ……。旅の目的はいろいろありますが、オーストラリア各地のユニークなアート体験も見逃せません!
◆タスマニアの “物議を醸す” ミュージアム
タスマニアの州都ホバートの桟橋から船に乗って約25分の「MONA (Museum of Old and New Art)」は、オーストラリア最大の私設美術館。
ギャンブルで巨万の富を築いたという異色の大富豪デビッド・ウォルシュさんが、自らのアートコレクションを披露するために建設したものです。
しかも、壮大な地下空間に設けられたギャラリーに展示されるのは、賛否両論・物議を醸す “問題作” ばかり。コアなアートフリークにはたまらない空間となっています。
広大な敷地内には、レストランやホテル、さらにはぶどう畑とワイナリーも。タスマニアの食材を洗練されたスタイルで味わえる、グルメスポットとしても知られています。
◆世界最大級の野外彫刻展が今秋スタート
シドニーの海辺を舞台に開催される世界最大級の野外彫刻展「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」が2022年10月より開催決定! ボンダイ・ビーチからタマラマ・ビーチにかけての約2キロに、約100点の大型彫刻作品が並びます。
会期は10月21日~11月7日。参加アーティストが手がけた小さな作品を展示する「スカルプチャー・インサイド」も同時開催され、気に入った作品は購入も可能だそう。
◆メルボルンでアートマーケットを満喫
地元アーティストによるハンドメイドの素敵な作品に出会えるのが、メルボルンの「ローズ・ストリート・アーティスト・マーケット」。
毎週土・日曜の10時~16時に開催され、会場となるのはメルボルン博物館から歩いて行けるフィッツロイ地区。周辺にはショップやギャラリーも多い楽しいエリアです。
マーケットに並ぶのは、陶器、絵画、写真、オブジェ、アクセサリーなど実にさまざま。お値段も手ごろなものが多いので、暮らしのなかに気軽にアートを取り入れたい人におすすめです。
2022.06.22(水)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=オーストラリア政府観光局