休眠から目覚めた木や草が花を咲かせ、景色を鮮やかに染め上げる春。

 47都道府県の観光のプロがセレクトした、その地に息づく素晴らしい春の景色をまとめてご紹介します。この先の旅の参考にどうぞ!

 今回は、心和む “棚田・田園風景”篇です。


◆秋田県

五城目の森山

 「西側は干拓されて誕生した大潟村の農地なので、春先の田植え時期には水を張った田んぼが、干拓される前の湖のように見えます。

 夕暮れ時には眼下に広がる田園が水鏡となり、刻々と変化する色彩のグラデーションを映し出す様子は圧巻」(秋田県観光連盟)

五城目の森山(ごじょうめのもりやま)

所在地 秋田県南秋田郡五城目町字兎品沢地内

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◆富山県

相倉合掌造り集落

 合掌造りの原型である原始合掌小屋、大小様々な合掌造り家屋、茅葺きのお寺など、五箇山の歴史的風景を今に残す集落。
 
 「集落内では今なお人々が生活を営んでおり、世界的にも珍しい“人が住まう世界遺産”となっています。

 駐車場から徒歩5分、坂道を登ったところにある展望台からは集落が一望できます。季節や時間によって昔ばなしの一場面のような姿を見せてくれます」(富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」小林亜希さん)

相倉合掌造り集落(あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)

所在地 富山県南砺市相倉
https://www.info-toyama.com/spot/41003/

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◆埼玉県

入間市 茶どころ通り

 茶どころ通りは、茶畑の中を通る約6キロメートルの一本道。なだらかな丘陵地にあるため見晴らしがよく、春にはきらびやかな新芽の畑が眺められる。

「『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』と『狭山茶作り歌』で歌われ、日本三大茶の一つとして知られる、狭山茶の主産地・入間市。

 約400ヘクタールの台地には広大な茶畑が広がり、美しい景観を望めます。その真ん中を貫いているのが茶どころ通りです。

 八十八夜(5月2日頃)を過ぎるあたりには、一番茶を収穫する茶摘みの光景が随所で見られます」(埼玉県物産観光協会「ちょこたび埼玉」)

入間市 茶どころ通り(いるましちゃどころどおり)

所在地 埼玉県入間市上谷ヶ貫244周辺
http://www.city.iruma.saitama.jp/event/kankou/keikan50/keikan50_m01.html

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◆静岡県

牧之原大茶園

 見渡す限り緑の絨毯が広がる総面積5,000ヘクタールの牧之原大茶園は、静岡茶の生産量の40%を占める日本一の大茶園。

 「この地のお茶の栽培は、駿府に居を移した徳川慶喜公に同行してきた武士たちを中心に始まりました。

 春には新芽が一斉に芽吹き、青空の下に柔らかな若緑広がる日本の原風景は私たちの心を和ませてくれます」(静岡県観光公式サイト「ハローナビしずおか」)

牧之原大茶園(まきのはらだいちゃえん)

所在地 静岡県牧之原市、島田市
http://hellonavi.jp/detail/page/detail/1225

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2022.05.02(月)
文=CREA編集部