休眠から目覚めた木や草が花を咲かせ、景色を鮮やかに染め上げる春がやってきました。
「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年春篇に、CREA編集部が選ぶ新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく春色の景色をお楽しみください。
◆砺波チューリップ公園のチューリップ
砺波チューリップ公園は、チューリップをテーマにした都市公園。チューリップの出荷量日本一を誇る砺波市では各所でチューリップが見られるが、観賞スポットとして特に有名なのがこの公園で、300種300万本のチューリップが楽しめる。
毎年4月中旬から5月の連休にかけては、砺波チューリップ公園をメイン会場とした国内最大級の花の祭典「チューリップフェア」が開催。2022年は「花が彩る 星の数ほど愛と希望」をテーマに多彩な展示が行われる。
会場には、チューリップタワーやチューリップウォークから眺める大花壇の地上絵、高さ4メートル長さ30メートルの「花の大谷」、チューリップツリーのある「I LOVE 花壇」、「水上花壇」「ハート型花壇」「水車苑」など、見どころが満載。見渡す限りに色とりどりのチューリップが咲き誇る、華やかな世界を満喫できる。
開催期間:2022年4月22日(金)~5月5日(木)
砺波チューリップ公園のチューリップ(となみチューリップ公園のチューリップ)
所在地 富山県砺波市花園町1-32
http://www.tulipfair.or.jp/
◆ホタルイカの身投げ
「ホタルイカが海上で見られる産卵が活発な4~5月。産卵を終えたホタルイカが波によって海岸に打ち上げられる現象を『ホタルイカの身投げ』と呼びます。
新月の夜、海岸線の砂浜に青白い光が続く光景はとても幻想的です!
また漁を観光船から見学できる海上観光では、幻想的にきらめくホタルイカの神秘の光や漁師たちの漁の様子等、普段見ることができない貴重な体験ができます」(富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」小林亜希さん)
ホタルイカの身投げ(ホタルイカのみなげ)
所在地 富山県高岡市~富山県朝日町(新潟県との県境)あたりの浜
https://hotaruikamuseum.com/tour
◆あさひ舟川「春の四重奏」
富山県の東端の入り口にある朝日町の舟川は、両岸1,200メートルにわたり、約280本の桜が並ぶ、桜の名所。
「春になると、雪を抱く白馬岳・朝日岳の北アルプスを背景に、桜並木とチューリップ、菜の花が奏でる四重奏を楽しめます!
イベント期間中の設定日だけに焚かれるかがり火に照らされる夜桜もとても幻想的。昼と夜で表情の異なる桜をご覧いただけます」 (富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」小林亜希さん)
あさひ舟川「春の四重奏」(あさひふなかわ はるのしじゅうそう)
所在地 富山県下新川郡朝日町舟川新
https://www.asahi-tabi.com/sijuusou/
2022.03.19(土)
文=CREA編集部