眼鏡が似合わない、何だか眼鏡が浮いて見える……そんなお悩みはメイクと不釣り合いなことが原因のひとつかもしれません。

 そこで、人気ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんに、眼鏡メイクの基本とお悩み解決法を教えてもらいました。

 第1回は、デイリーに眼鏡を掛けている人はぜひ押さえておきたい眼鏡メイクの基本について。


眼鏡の日のメイクは“引き算”を意識して

 眼鏡は顔のなかで大きな存在感を占めるので、メイクが普段通りだとトゥーマッチな印象になってしまうと長井さんは言います。

「眼鏡をかける日のメイクは、引き算が基本です。丁寧に作り込んでも眼鏡で隠れてしまうし、眼鏡がひとつのメイクパーツとなってくれるので、とくにアイゾーンを作り込む必要はありません」(長井さん)

 そのため、いつもより時短で済むのが眼鏡メイクのメリット。とはいえ、単なる手抜きメイクに見られないために気を付けるべきポイントを押さえていきましょう。

[Point①]肌をきちんと作ることで、“手抜き感”を回避

「引き算メイクといっても、肌は丁寧に作る。これがオンの日の眼鏡メイクの鉄則です。ベースメイクが薄かったり、ツヤを効かせ過ぎたりすると、全体的にリラックスした雰囲気になってしまいます。きちんと感を出すために、肌はセミマットの質感に仕上げましょう」(長井さん)

 眼鏡には目元のシミやクマを隠してくれる嬉しい効果がありますが、反対に出ている部分は眼鏡とのコントラストで目立ってしまうことも。そこは手を抜かずに、しっかりカバーすることを忘れずに。

「肌を作ったら、一度眼鏡をかけてバランスをチェック。チークを入れるなら、自然な血色感を纏う程度に、薄くふんわりと広範囲に入れるのがコツです」(長井さん)

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リサージ カラーメインテナイザー DX オークルC、アディクション ザ ブラッシュ パール 001P

[Point②]目元の強調は不要! 軽やかな色で適度な抜け感を

 眼鏡で隠れる目元は、メイクの抜きどころ。アイシャドウ、アイライナー、マスカラとフルで使う必要はありません。“抜きのポイント”をおさえて、眼鏡とのバランスを見ながら調整していきましょう。

「深い色のアイシャドウで陰影を作ったり、アイライナーでまつ毛の隙間を丁寧に埋める、といった目力アップの役割は眼鏡に任せてOK。トレンドのカラーアイテムにトライして、軽やかに仕上げるのもいいですね」(長井さん)

明るく軽やかなアイシャドウをON
 眼鏡が目元に陰影を生むので、明るく軽やかなシャドウを指でラフにのせるぐらいが好バランス。フレームと調和するようなカラーを選べば、自然な立体感が生まれます。

アイラインは目尻にさっと引くのみ
 アイラインは目尻にさっと引くだけで十分。明るめのカラーライナーを使えば、ほどよい抜け感で今っぽく仕上がります。

マスカラはカールなし&軽めに
 レンズにまつ毛が当たってしまうこともあるので、カールさせずに、そのまま軽めにマスカラを塗る程度で。マスカラレスで仕上げるのもあり。

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ルナソル アイカラレーション 14、キャンメイク クリーミータッチライナー 03、ファシオ パーマネントカール マスカラ WP(ロング) 02

2022.04.23(土)
文=伊藤美玲
写真=深野未季
ヘア&メイク=金澤美保