日本のマンションや一軒家は、とかく間取りが画一的になりがち。
そこに実用性だけで選んだ家具を置くと楽しみが増えづらい……。
雰囲気をガラリと変えてくれる“相棒家具”選びのコツをライフスタイルショップ「CIBONE」に教えてもらいました。
定番家具ほど素材で遊ぶ
便利に使えて、気軽に取り入れられるサイズのスツールやサイドテーブル。
「手軽に置けるからこそ、一般的な家具にはあまり使われない素材のものを選んでみてください。異素材のものがあるだけで、部屋がぐっと印象的になります。
よく使うものこそ素材にこだわると、座ったり手にしたりするたびに気分が変わって楽しめます」
e15 (イーフィフティーン)
◆ENOKI METAL

ドイツのインテリアブランドによるサイドテーブル。
「スチールに亜鉛メッキで加工してあるんですが、亜鉛メッキは本来は建築の下地材なんです。安価で目に入ることのなかった素材を、あえて仕上げとして使っていることがユニーク」
FEST Amsterdam (フェスト アムステルダム)
◆Tintin side table

全面ミラー貼りのオブジェのようなサイドテーブル。
「ミラーは映り込みの面白さがあります。柄物のラグにおけば全面にその柄が映るというように、いかようにも変容してくれる。光の反射もきれいで、空間が一気に変わります」
2022.04.16(土)
Text=Kaori Hareyama
Photographs=Hirofumi Kamaya
CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。