日本酒に酔いしれていると……岩牡蠣登場!
岩牡蠣登場!
能登半島であがった天然ものです。岩牡蠣は夏が旬。5月から漁が始まり、7月下旬~8月上旬ぐらいがピークといわれますが、今年の酷暑で旬が少々前倒しになっているかも。横幅10cmをこえるビッグサイズですが、ひと口サイズに切って食べやすく供されます。
続いて甘海老(写真左)。本人の(?)卵で和えられた、ねっとりと甘い珍味です。日本酒がとまらなくなる味わい。
そして、やわらか~いタコと白身魚を能登の天然塩と山葵でいただきます(写真右)。食べやすいサイズがあいじさんの特徴!
続いて、のどぐろの蒸し寿司(写真左)。銀あんがかかり、芽ねぎがのせてあります。冷たいお寿司の合間に、温かいものが挟まれるとちょっとホッとしますね。
のどぐろは赤むつが正式名称。白身のトロといわれ、うまみが濃いのが特徴です。赤むつは1年を通じて脂がのって美味しい魚で、“最も美味しい”とされる時期には諸説あるようです。産卵期前の7~8月には刺身や握りがおススメともいわれています。
右の写真はメジまぐろのたたき。奥にみえるのは野菜の浅漬け。ガリ代わりに出してくれます。歯ごたえもほどよくあり、さっぱりとした箸休め。海の幸三昧の幸福な時間はまだまだ続きます。
左は白バイ貝のあぶり。バイ貝も北陸であがる貝で夏が旬。少し加熱すると、コリコリとした食感を残しつつも甘みがグンと増すんです! 右はひらめ。うっすらと出汁割醤油が塗られたこちらも恍惚の美味しさでございます。
さてこちらはなんでしょう? 笹のような、わかめのような……。
正解は金時草(きんじそう)。6月下旬~初冬が旬の、加賀野菜のひとつです。葉の裏面が美しい紫色をしているのが特徴で、ゆでるとぬめりが出てねっとり。モロヘイヤやつるむらさきのような食感ですが、葉の面が広いのでやわらか~い口当たり。こんな“野菜寿司”も楽しいですね。
こちらは煮穴子。
上品な甘みのつめが塗られ、口の中で溶けるようにほどけます。あ~幸せ。
そのほかにも、しま海老やガス海老(珍しいのに撮影し忘れてしまいました! あまりに美味しそうでつい食べちゃいまして)などのお寿司も。海老にも数種類あるようで、四方を海に囲まれた日本の魚介は多種多様、同じ海老でも甘みの濃さや口当たり、ねっとり加減が違いました。
「鮨処 あいじ」ではこのように、旬の魚介のお刺身と握りがいい塩梅で登場。しかも握りのシャリが小ぶりで、食べやすいのもいいですね!
季節変わればまた、その時々の旬が味わえるので、1年を通じて通いたくなるなぁと思い至った次第。盛夏の金沢でも、さらに美味しい魚介と出会えるはずです!
最終回は主計(かずえ)街で人気の和カフェ「嗜季(しき)」と、今回お寿司と一緒にいただいた日本酒の老舗酒造メーカー「福光屋」をレポートします。
2013.07.27(土)