【2022年2月】悟明老師が占う「アジアの動き」

 前述したように、アジアで今月の主たる星の動きの影響を強く受けるのは、共に実態が見えづらい北朝鮮と中国です。

 今月の中国といえば、北京で開催される冬季オリンピック。新型コロナウイルスの影響をどれほど受けるか……に関心が集まっています。

 新しい変異株が現れようと雪がなかろうと、必ずや開催し、国力を結集させてやりとげることと思いますが、各方面で想定していた“旨味”は十分には得られず、大成功とはいかないでしょう。

 “儲け”は減りますが、災害の被害は抑えられる。そんな星回りです。

 インド・南アフリカ=破軍星には、高官が頭を抱える想定外の出来事を意味する官符、5人の鬼が反乱を起こすという五鬼が入ってきます。

 先月、海底火山が噴火したトンガは、この宮に位置します。火山の活動はおさまることがなく、不安な状況が続くでしょう。

 新型コロナウイルス関連も事態は深刻で、多くの死者が出る可能性があります。人々の警戒心が高まり、こうした禍による被害をいくらか軽減できることを祈りたいところです。

 東南アジア=太陽星には、小さな凶星の亡神と勾絞が入ってきます。

 これは、にっちもさっちもいかない状況を意味し、新型コロナウイルスの深刻化や天災に悩まされるように思えます。

 多くの国が集まる地域ゆえ、それぞれが抱える問題で、混沌としたひと月となりそうです。

 台湾=天同星には、小さな凶星の天空が入ります。

 天空は人々が空を仰いでため息をつく様子を象徴。コロナ対策がうまくいっていても、海外との自由な行き来はかなわず、経済的な回復は思うように進まない……といった状況が読み取れます。

 台湾CDCは「これからはコロナと共存していく心の準備を」と発言しましたが、共存が実現するのは、もう少し先のことになるでしょう。

 そして、皆さんの住む日本・韓国=七殺星。凶星の陰煞が入っていることから、“しつこくはびこる問題”に悩まされるでしょう。現実に鑑みると、新型コロナウイルスの対策に頭を抱えると考えられます。

 日本では、広く「まん延防止等重点措置」が適用されているようですが、人々は規制をかわす行動を取っていくように思われ、統制が取れぬまま、問題がくすぶり続けるように見えます。

 韓国は、北朝鮮の宮にある天殺の影響もあり、両国間での揉め事が起きる可能性があります。

 日韓とも、大きな天災の兆候は見て取れません。

2022.01.30(日)
文=堀 由美子